神戸大学発達科学部って,何してるところ?
「キャンパスカフェ」では,様々な分野の知的交流の場を提供します。
職員・学生どなたも大歓迎です!
飲物を片手にお楽しみください。
川や湖の水を分析するだけで,どんな生き物がどれだけ棲んでいるかがわかるとしたら,面白いと思いませんか?私たちはそのような技術の開発を行っています。
淡水域は生物多様性喪失の危機にあります。多様性を守るためには,基礎データとして,各水域における生物相の把握が重要ですが,捕獲や目視を基本とする従来の方法による水中生物の調査には大変な労力と時間がかかります。そこで私たちは捕獲や目視によらない,環境DNAを利用した新たなモニタリング法を開発しています。水中には細菌などの生物そのもの,はがれたウロコなどの生物の体の一部,あるいは魚の粘液等の分泌物に由来するDNAが漂っており,これらを総称して環境DNAと呼びます。近年になって魚類や両生類など大きな動物の分析に,環境DNAが利用できることがわかってきました。
今回のキャンパスカフェでは,環境DNA手法の基本的な解説から,オオサンショウウオをはじめとするさまざまな生き物の検出事例,ラオスやマラウイなどの海外でおこなっている発展的な課題まで,私たちの取り組んでいる環境DNA研究についてわかりやすく紹介します。
リンク
[1] http://www.h.kobe-u.ac.jp/sites/default/files/general_event/campus_cafe20131004.pdf
[2] http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/about
[3] http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/scishop