2018年は糸賀一雄氏が亡くなって50年の節目となる。糸賀氏はまさに50年前の1968年9月17日,この大津市内で開催された滋賀県児童福祉施設等新任職員研修会での講演中に倒れ,翌18日に逝去した(享年54)。その講演録である『糸賀一雄の最後の講義――愛と共感の教育』(中川書店2009改訂版)を共有財産とし,糸賀氏が新任の若い職員に講じ,託した「人と生まれて人間になる」「共感の世界」「愛の育ち」「根を張らせる」「教育愛」などについて,時代・世代・専門・国をこえて糸賀氏に関心のある人びとが,集いおおいに語りあう企画としたい。そして,「この子らを世の光に」「自己実現」「人格発達の権利の保障」などの日本/滋賀県発祥の思想と実践を今日的にいかに継承発展すべきかについて,中野リンさんとともに深め合う。
リンク
[1] http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/staffs/WATANABE Akio
[2] http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/5181