表現系音楽学の大学院では,「音楽文化のトランスボーダーをめぐって」というテーマで,内外の音楽研究者,音楽家,俳優などとの対話を通して,音楽文化の多様な状況への理解を深めてきた。5回目の今回は,第1次世界大戦時に兵庫県青野原俘虜収容所にいた300人のオーストリア=ハンガリー帝国の捕虜たちの物語である。大戦の最中,捕虜たちは遠く日本の地で生き,制限された環境下ではあるものの人間的で,文化的な生活を送っていた。2019年末には彼らの本国帰還100年を記念して,故郷であるオーストリアの博物館で遺留品の展示会を行う。日本とオーストリアで捕虜たちが演奏した音楽の再現演奏会をして,当時の彼らの思いに心を寄せ,文化的記憶を語り,日墺の友好と未来を思う機会を設けたい。
リンク
[1] http://www.h.kobe-u.ac.jp/sites/default/files/general_event/event_20191031.pdf
[2] http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/about
[3] http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/access
[4] http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/5891