ハラスメントとは,「嫌がらせ」を意味します。誰かがあなたに対して,あなたが望まない言葉や態度により,屈辱や精神的苦痛を感じさせたり,不快な思いをさせたりすることです。 大学という環境の中では,教職員が学生に対して,あるいは学生同士,教職員同士の間などで,自らの優位な地位や権限を利用して,逆らえない立場にある相手に対し,相手の意に反する性的な性質の言動,飲酒の強要,嫌がらせ,いじめ,研究妨害,就労上及び修学上の機会・条件・評価等での差別のような行為が,最も典型的なハラスメントといえます。
教員には成績評価等の権限が与えられており,クラブ活動やゼミナールなどでは学生同士の間にも先輩と後輩,上級生と下級生の上下関係があるため,研究室,教室,部室など大学の外から見えにくい狭い空間は,ハラスメントが起きやすい環境にあるといえます。
職場においても同じようなことがあります。
ハラスメントには,以下のような種類があります。
人間関係は,社会生活にとって最も重要なものです。その人間関係を良好に維持するためには,相手の立場になって考えることが,大人として必要なルールといえます。
私たち一人ひとりが自分の言葉や行いを省みることが大切です。あなたの言葉や態度を不快に感じている人がいるかも知れません。「嫌だ。やめてほしい。」と言えない弱い立場の人の気持ちを思いやってください。まして,地位や権力を利用した嫌がらせは許せるものではありません。
もし,ハラスメントが起き,調査委員会が調査した結果,加害が確認された場合,加害者は懲戒の対象となります。
ハラスメントをなくすためには,『人を大切にする気持ち』が何よりも大切です。
あなたがハラスメントを受けたと感じたら,その行為が不快であること,すぐに止めてもらいたいことを,相手に直接,はっきりと伝えてください。自分の態度をはっきり示すことが大切です。
意思表示をしても効果がないとか,意思表示をしたくてもできない場合は相談窓口 [4]に相談してください。 一人で悩まなくてもいいのです。
あなたが受けた被害を正確に伝えるには記録が最も良い方法です。被害を受けた日時,場所,状況について詳細に書き留めてください。誰か目撃者がいたらそれも書き留めておいてください。
ハラスメントに当たるか否かは,他の人の意図ではなく,あなた自身がどう感じたか,あなた自身の判断が大切です。「これはなかったことにする」ということにはしないでください。我慢したり,放置したりしては,ハラスメントはなくならないのです。
リンク
[1] http://www.kobe-u.ac.jp/info/project/harassment/examples.html#sexual
[2] http://www.kobe-u.ac.jp/info/project/harassment/examples.html#academic
[3] http://www.kobe-u.ac.jp/info/project/harassment/examples.html#others
[4] http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/1460