私の最初の授業(創造の発想とプロセス)では,新入生に等身大の自画像を描いてもらっています。受講生は美術受験で入学した学生だけでなく,音楽や身体表現,学科試験や論文で入学した学生と多様です。当然,初めてデッサンをする学生もいて描くことの基礎から始めなくてはならないが,その大きさから,上手い下手といったことが意味を成さなくなり,終わってみれば皆それぞれ個性豊かな仕上がりになっています。そこには今現在の「私」が立ち現われています。
そしてそれに対峙する生身の自分。不思議で奇妙な感覚です。この授業の意味は,人間を研究する学部にあって,まずは人間と等価・等身であることについて考えてもらうことにあります。「等身であることから出発し,等身であることに帰結する」。これが「表現」を学ぶときにはとても大切なことであると思うのです。そのことから人間のさまざまの営みや芸術や文化の研究に,そして地域性やグローバルといった観点においても,自分の立ち位置が見えてくるのではないかと考えています。
広い知識を授けるとともに,音楽,造形,パフォーミングアーツ等の人間の様々な表現や創造活動について教育研究を行い,教養並びに表現領域についての幅広い知識や個々の領域における専門的な知識及び技術を身に付け,研究,創造及び社会的実践に関する優れた能力を有する人材を養成することを目的とします。
コース名 | コースの概要 |
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人間表現論コース | 人間のあらゆる営みを,「表現」をキーワードに解明する。 続きを読む [2] |
中学校教諭一種免許状(音楽)/中学校教諭一種免許状(美術)/高等学校教諭一種免許状(音楽)/高等学校教諭一種免許状(美術)/学芸員*/社会教育主事*/社会福祉主事任用資格*/環境再生医資格*
(*すべての学科に共通の資格免許)
リンク
[1] http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/2628
[2] http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/2627