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行動発達論コース(行動発達論教育研究分野)の魅力

行動の発達・適応を多角的に究明する分析力と問題解決能力を磨く

高度情報化や少子高齢化における現代社会の課題は,本質的には人間行動の問題であり,これらの課題の解決には,人間行動が年齢とともにどのように発達し,それが社会・環境へどのように適応しているのかの仕組みや原理を理解する必要があります。このコースでは,社会科学及び自然科学の両面から現実のさまざまな人間行動を多角的に捉えるために老年学(ジェロントロジー)・運動老年学・社会学・応用生理学・身体運動科学・行動適応学などの多分野の研究領域を設け,人間行動の加齢に伴う発達や環境への適応に関わる課題を学際的観点からアプローチできる人材を養成します。

行動発達論コースでは,以下に示すような学際的・総合的な4つの具体的な学習目標を設定しています。1)人間の行動を生体メカニズムから社会・文化的行動まで総合的に理解する能力を身につける 2)人間の行動を発達論的観点と社会・文化的観点から分析的に理解する能力を身につける 3)人間の行動を自然科学と社会科学の両面から観察・解明する方法を習得する 4)人間の行動と環境との関係についての理解を深める これらの学習目標を達成するため,身体,心理,社会に関わる発達と適応に関する諸現象を科学的に捉え,各メカニズムを解明するための分析能力を基本として,問題点の抽出と改善策を提案できる総合的な研究能力の習得を目指します。

現代の人間や社会が抱えている多様な課題に情熱を傾けて意欲的に取り組む学生,そして人間行動の発達に関わる未知の分野を積極的,自主的に開拓する研究意欲の旺盛な大学院生を待っています。