人間の行動に関する科学といえば,一般に心理学や社会学などがあげられますが,本学科では,人間の行動をより深く理解するために,まず行動そのものを構成する身体の構造や運動のしくみなどを学びます。これらの知識を基盤として,人が健やかに生まれ,育ち,生きていくための行動や,健康で心豊かに年齢を重ねることを目標に,エイジングについて心理学,生理学,社会学などの分野からアプローチしていきます。これらを個人としてだけではなく,集団における人と人とのかかわりにおいて探究していくことも重要であると考えています。さらに,人間が紀元前から育んできたスポーツ文化もまた人間行動によって成立するものであり,現代では高度に洗練されたスキルを持つ運動行動にまで進化しています。このようなスポーツを生理学,生体力学,心理学,社会学,歴史学などの分野から多角的に探っていきます。人間行動学科では,人間の行動についての基礎知識をしっかり持ちながら,より幅広く学際的な立場から人間の行動を探究していきます。
人間が行動する環境が高度に発達し,複雑さを増している現代社会においては,人々の価値観も多様化し,それを追求する人間の行動も複雑になっています。このような人間の行動を解明し,人間の発達を探求するには,自然科学から人文・社会科学にわたる学際的な枠組みによる教育研究が重要です。人間行動学科では,人間の行動と発達に係る諸課題を,健康発達・行動発達・身体行動の視点から探求します。
コース名(受け入れ可能人数) | コースの概要 |
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健康発達論コース (15名) |
人々の健康について基礎から実践まで一貫して学ぶ。 続きを読む |
行動発達論コース (15名) |
加齢にともなう人間の行動の「発達」と「適応」を学際的に探求。 続きを読む |
身体行動論コース (27名) |
人間の「行動」と「スポーツ」を科学するチーム。 続きを読む |
中学校教諭一種免許状(保健体育)/高等学校教諭一種免許状(保健体育)/学芸員*/社会教育主事*/社会福祉主事任用資格*/環境再生医資格*
(*すべての学科に共通の資格免許)