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神戸大学発達科学部 人間行動学科 ~人間の発達を身体,健康,行動・運動から考える~


人間行動学科長
河辺 章子 教授

学科長からのメッセージ

人間の行動に関する科学といえば,一般に心理学や社会学などがあげられますが,本学科では,人間の行動をより深く理解するために,まず行動そのものを構成する身体の構造や運動のしくみなどを学びます。これらの知識を基盤として,人が健やかに生まれ,育ち,生きていくための行動や,健康で心豊かに年齢を重ねることを目標に,エイジングについて心理学,生理学,社会学などの分野からアプローチしていきます。これらを個人としてだけではなく,集団における人と人とのかかわりにおいて探究していくことも重要であると考えています。さらに,人間が紀元前から育んできたスポーツ文化もまた人間行動によって成立するものであり,現代では高度に洗練されたスキルを持つ運動行動にまで進化しています。このようなスポーツを生理学,生体力学,心理学,社会学,歴史学などの分野から多角的に探っていきます。人間行動学科では,人間の行動についての基礎知識をしっかり持ちながら,より幅広く学際的な立場から人間の行動を探究していきます。

人間行動学科の理念

人間が行動する環境が高度に発達し,複雑さを増している現代社会においては,人々の価値観も多様化し,それを追求する人間の行動も複雑になっています。このような人間の行動を解明し,人間の発達を探求するには,自然科学から人文・社会科学にわたる学際的な枠組みによる教育研究が重要です。人間行動学科では,人間の行動と発達に係る諸課題を,健康発達・行動発達・身体行動の視点から探求します。

教育の特色

活動的なライフスタイルの構築を目指す ―各ライフステージにおける高いQOLを実現しよう!
社会の高度な発展により,長寿社会の実現とともに,人々の価値観は多様化しています。このような社会においては,自らが自立して生きがいと幸福感を持ち,活動的なライフスタイルを実践できる健康と活力を保持することが必要です。本学科では発育・発達,加齢現象と身体的・心理的・社会的健康を総合的に教育・研究し,各ライフステージにおける高いQOLを実現できる人材を育成します。
実践的行動力を重視 ―人間行動について理論と実践に強い人材の育成!
行動ということば,単に身体的に行動する(動く)だけでなく,心理的な行動もあれば,社会的な行動もあります。行動は,まさに人間の発達そのものです。他大学の人間行動は心理学・教育学が中心ですが,本学の人間行動学科は,これらに加え健康・スポーツ科学の視点も含め,学際的に教育・研究します。そして実践的行動を重視し,理論と実践の有機的な結合をめざすユニークな学科です。
新たな人間行動研究に挑戦 ―学際的視点から人間行動を考える
青少年の健康行動,成人・高齢者のメタボや認知機能の問題,子どもの身体能力の低下,地球温暖化と人間行動等,今我が国は人間行動に係わる多くの課題に立ち向かっています。これらの課題は,人間・社会・自然環境の諸要因が複雑に絡み合っています。これらの課題の解決には学際的なアプローチが欠かせません。人間行動学科では健康科学,心理・社会科学,運動・スポーツ科学から,新たな人間行動学の構築を目指します。

関連情報

コース紹介

コース名(受け入れ可能人数) コースの概要
健康発達論コース
(15名)
人々の健康について基礎から実践まで一貫して学ぶ。 続きを読む
行動発達論コース
(15名)
加齢にともなう人間の行動の「発達」と「適応」を学際的に探求。 続きを読む
身体行動論コース
(27名)
人間の「行動」と「スポーツ」を科学するチーム。 続きを読む

主な取得可能な資格免許

中学校教諭一種免許状(保健体育)/高等学校教諭一種免許状(保健体育)/学芸員*/社会教育主事*/社会福祉主事任用資格*/環境再生医資格*
(*すべての学科に共通の資格免許)