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インドネシアは,何千もの島々から成り,多様な民族が共存して一つの国家を作り上げています。その多様な民族には,海洋民族も数多く含まれています。海洋民族というのは,高度な航海技術をもち,人々から畏敬の対象であると同時に差別の対象でもありました。彼らは,もともと独自の言語をもち,海上で生活しながら,海産物をとったり,物を運んだり売買したりして生計を立てていました。しかし,インドネシアが植民地から独立し,国家として体裁を整えていく中で,彼らは陸上での定住生活をインドネシア政府から強制されてきました。
「海の上での生活を捨て,陸上での定住生活を選択した海の民(オラン・ラウット)は,彼らの文化やアイデンティティをどのように継承しているのか?」
昔も今も,多民族が共存する上での人種や宗教,格差による差別や争いのニュースが絶えません。多民族国家ならでは問題やその解決の難しさを実感するとともに・・・少数民族(オラン・ラウット)の視点で世界をみてみませんか?
プログラムの概要
概要は以下の通りです。
- 日程
- 2017年8月20日~8月30日
※ 研修日程は変更することもあります。 - 担当教員
- 古川文美子(人間発達環境学研究科)
- 募集人数
- 最大10名
- 経費
- 航空チケット代によって大きく変動しますが,11~15万円程度(このうち,現地参加・滞在費は5万円)を予想しています。基準を満たした場合には5~6万円の奨学金が支給されます。
- 研修先での言語
- 英語,日本語,インドネシア語
- 参加条件
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- 相手の宗教観や価値観を否定しないこと。
- 現地での生活習慣や食事に必ずしも適応しなくて良いが,敬意をもって対処しようとする気持ちをもつこと。
- 事前準備
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- 航空券の手配
- 留学生危機管理サービス(OSSMA)説明会参加,海外旅行保険加入
- 事前講義への参加と現地での授業の準備
- プログラムを実施
- 帰国後に報告書を提出
- スケジュール
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- 8月20日:出発
- 8月21日:リアウ州都プカンバル集合
- 8月22日:オープニング・講義(リアウ大学)
- 8月23日:トゥンビラハンに移動(車移動7時間)
- 8月24日:チャワン島(スピードボート2時間),マングローブエコツアー
- 8月25日:ブラワン島の小・中学校との交流
- 8月26日:チョンチョン島に移動,干潟で漁撈活動体験
- 8月27日:高校との交流
- 8月28日:プカンバル
- 8月29日:クロージング・観光
- 8月30日:帰国
- 募集締め切り
- 2017年5月31日
- 応募方法
- 「 参加申込書」(wordファイル,29KB)をダウンロードし,「申込要領」を熟読の上,電子ファイルと紙媒体の両方で提出してください。
- 申込先
- 国際人間科学部GSPオフィス(鶴甲第1キャンパスE棟1階,gsp-info [at] fgh [dot] kobe-u [dot] ac [dot] jp)
プログラムの詳細
詳細については,次をご覧ください。
- プログラム案内「Orang Laut(海の民)と出会う旅 ~インドネシア リアウ州 インドラギリヒル県」(PDFファイル,189KB)