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学術講演会 「行動としての音楽: チェコの地下集団 1968-1989」
- 日時
- 2013年5月24日(金) 10:40~12:10 (2限目)
- 場所
- 神戸大学発達科学部 C101(C棟1階)
- 講演者
- トレバー・ハーゲン氏(英国Exeter大学社会学博士,現神戸大学招聘研究者)
- 内容
- この講演では,私の博士論文での研究「共産主義時代のチェコスロパキアにおける地下の音楽家集団」について発表します。
ここでのトピックは「非公式」の音楽活動について。
たとえばラジオを聴く,レコードを探し出す,テープを配布する,LPレコードを聴く,長髪にする,非合法のコンサートを行う,そして自主録音をするというような活動です。これらの実践において,むき出しの,音程も合っていない,重苦しい,そういった美の素材が,どのようにしてコミュニティーとして活動をする基盤となり,きっかけとなり得たのかという点に私は着目しました。
これらの具体例を通じて,ある集団に属する人が,拒否したり心を分かち合ったり,抵抗活動をしたりしながら,同じような方向の活動に従事するようになっていくのかを示してみたいと思います。
そして,東欧のチェコ共和国でアメリカの研究者としてフィールドワークをする際の問題や,私が常々考えてきた理論的枠組みについて議論したいと思います。
- 主催
- 神戸大学発達科学部人間表現学科
- お問い合わせ先
- 神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 大田 美佐子