「語る」ことを方法とするライフヒストリーに,心理学,教育学,社会学,人類学等,さまざまな方面からの関心が集まっています。今回は,フランスのリール第3大学を会場に,第6回の日仏国際シンポジウムを行います。日本からは末本,津田,森岡が午前中にライフヒストリーを人間科学の実践的研究方法として取り組んできた現状を報告し,午後は日本の社会教育研究,臨床心理学研究の立場からの報告をし,リール第3大学のニヴィアドムスキー(Niewiadomski,Ch.)教授らによるProfeor CIREL研究者グループ*との協議を行い,実践=研究方法としてのライフヒストリーに関する研究の交流と課題について話し合うものです。
* Profeor CIREL(リール市教育研究大学連合センターの認定教員集団)は,リール第3大学の教育(幅広くとらえた)に関係する研究者グループ(教授6,准教授10,客員教授7,博士号準備者10+)。
- 日時
- 2014年12月4日(木) 9:30~18:00
- 場所
- リール第3大学
- プログラム
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- 9:30~9:45 開場
- 9:45~10:00 開会校あいさつ
- 10:00~10:25 報告1 末本 誠(神戸大学)
「自己意識の確立から社会変革へ―ヒロシマ/ナガサキとフクシマの間―」 - 10:25~10:50 報告2 森岡正芳(神戸大学)
「まだよく生きてこなかった生の歴史を聴く」 - 10:50~11:00 ショートブレイク
- 11:00~11:25 報告3 津田英二(神戸大学)
「ナラティヴが意味を持つ場の創出へ」 - 11:25~12:30 フランス側からのコメントと議論
- 12:30~13:30 昼食
- 13:30~13:55 報告4 安藤耕己(山形大学)
「成人教育への民俗学的アプローチ―「日常」から学習を問う視点―」 - 13:55~14:20 報告5 松本 大(弘前大学)
「日本における社会教育職員の生き方―社会的排除に抵抗した職員のライフストーリー―」 - 14:20~14:35 ショートブレイク
- 14:35~15:00 報告6 廣瀬幸市(愛知教育大学)
「一事例に関わることにより生成される自己成長」 - 15:00~15:25 報告7 角山富雄(湘南心理カウンセリング研究所)
「精神療法におけるイマージュとナラティヴのコラボレーション―ライフヒストリー(duree)の再構築と共有―」 - 15:25~15:50 報告8 松本佳久子(武庫川女子大学)
「Musical Narrativeとその意味作用―少年受刑者によるライフヒストリーの語りの変容から」 - 15:50~16:00 ショートブレイク
- 16:00~17:50 総括討議
- 17:50~18:00 閉会の挨拶
- ※ 原稿はフランス語または英語で用意する。
※ 発表時間は一人25分(報告20分+質問5分)とする。 - 主催
- 神戸大学ライフヒストリー研究会
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 - 共催
- リール第3大学 Profeor CIREL
- お問合せ先
- 神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間発達専攻 森岡 正芳