- テーマ
- 放射線・放射光と物質の相互作用を追いかけて
- 日時
- 2015年3月4日(水)15:30より
- 場所
- 神戸大学発達科学部 大会議室(A棟2階)
- 講師
- 中川 和道 教授
- 主催
- 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 人間環境学専攻 自然環境論コース
- 問い合わせ先
- 丑丸 敦史(人間環境学専攻 自然環境論コース)
中川和道先生は名大工原子核で博士号を1978年に取得され,78年分子研リサーチフェロー,80年東大教養部助手,89年神戸大教育学部助教授,2007年神戸大発達科学部教授に着任され,神戸大在職25年を経て2015年3月に定年退職を迎えられます。
先生は放射線や光と物質の相互作用の研究を続けられ,分子性結晶,超臨界流体,生体分子を対象に放射光・放射線の照射効果を研究されました。99年の超臨界キセノン中のブロモナフタレンのEXAFS初測定,05年のアミノ酸の軟X線自然円二色性初測定はよく知られています。日本中の放射光施設に院生とともに測定チャンバー持参でマシンタイムに出かける独特の研究スタイルで,神戸大25年間に55名の学部生,37名の修士,8名の博士を世に送り出されました。92年の発達科学部発足では自然環境論コースの成立にご尽力され2名の先生と『環境物理学』という日本初の題名の著書を発行されました。
大学では01-02年学部評議員,09-11年六甲台地区放射線障害防止委員会委員長,12-15年神戸大学核燃料物質管理委員会専門委員会委員長として活躍され,学界においては10-12年日本放射線化学会会長をはじめ放射光学会評議員,生命の起原と進化学会運営委員などを務められました。