― 頭から転げ落ちた身体が,潜るように,泳ぐように。 ―
フロアーワークは,コンテンポラリーダンスには欠かせないテクニックです。この度,スウェーデンを拠点に活動する工藤聡氏をお招きし,独自のセオリー「モーション・クオリア」に基づくクラスを開催いたします。シディ・ラルビ・シェルカウィのカンパニーやスウェーデン王立バレエ団でも行われたクラス。分かりやすい解説で,初心者にもなじみやすい内容です。奮ってご参加ください。
【クラス動画】https://youtu.be/aY1vMPR4Y78
- 日程
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- 2016年6月20日(月)
15:10~16:40 / 17:00~18:30 - 2016年6月24日(金)
15:10~18:30(途中休憩あり)
- 2016年6月20日(月)
- ※ 6月20日(月)は「舞踊ゼミ」「身体表現論」特別授業として開催します。一般の方の参加も可能です。
- 場所
- 神戸大学発達科学部 身体表現スタジオ (F164-1 / F棟1階)
http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/1933
※ 阪神御影・JR六甲道・阪急六甲より神戸市バス36系統。「神大発達科学部前」下車。 - 講師
- 工藤聡(舞踊家・振付家 在スウェーデン)
- 対象
- 神戸大学生の他,身体表現・ダンスに関心のある学外者のご参加も歓迎いたします。
- 料金
- 無料
- 企画・申込・問合
- 関 典子(人間発達専攻 表現系 准教授) n-seki [at] pegasus [dot] kobe-u [dot] ac [dot] jp
http://www2.kobe-u.ac.jp/~sekinori/ - ※ お申込は,メールの件名を「工藤聡クラス申込」として,「氏名・年齢・所属・電話番号・メールアドレス・希望日時」を,関までお送りください。
※ お送りいただきました個人情報は,本企画の運営管理の目的にのみ利用させていただきます。 - 内容
- 【モーション・クオリア Motion Qualia】
工藤聡が2005年から研究し,自ら考案した「モーション・クオリア」は,身体と物理学と脳活動の関係を具体化したムーヴメント・セオリーです。動くことが振付をなぞることによって行われるのではなく,動かざるを得ない状況をどう作っていくかが,基本的なテーマになっています。
無意識のうちにバランスをとっている感覚を,意識的にずらす小さな動作-「モーション」により,重力に従って身体が自然に落ちていく状態を作り出します。それによって自らの反射神経が,その落ちていく状況を回避するための動き-ムーヴメントを生み出します。その生み出された動きは,自分の身体を元のバランスへと戻そうとしていきますが,その動作を常に観察しながら,その状態を連続的にずらし続けることによって,動きが連続したもの-ダンスが創られていきます。そして,この常にオフ・バランスである状態により,身体が脳に働きかけ,そこから生まれる感情のイメージ-「クオリア」によって作品を創作します。 - 【フロアーワーク Floor Work】
このクラスは床を滑ったり転がったりしますが,これはゴツゴツと身体を床にぶつけるものではありません。自分のイメージの中で,床の下に水中のような空間を想像し,そこへ自分の体重や,動きの勢いをどう分散させ,またそこから再燃エネルギーをどう生み出すかを勉強します。これにより,ただアクロバティックなダンスになるのではなく,潜るように,泳ぐように踊ることができます。
「モーション・クオリア」の中から,落下と振り子のセオリーを使用することにより,立ち上がったり,床に吸い込まれるような動きを自由自在にします。
※ 初心者の方はニーパッドを使用すると,怖がらずにレッスンできます。 - 講師プロフィール
- 【工藤聡 Satoshi Kudo】
振付家,ダンサー。ストックホルム在住。名古屋市出身。上京後,宮崎渥巳に師事。テレビ,ミュージカルなどに出演。24歳で渡米,28歳で渡欧。オハッド・ナハリン,ディニッシュ・ダンスシアター,シディ・ラルビ・シェルカウィらの作品に出演。2006年から2013年までシェルカウィのアシスタントとしても活動し,首藤康之出演『Apocrifu』,少林寺武僧出演『SUTRA』,森山未來出演『TeZukA』,ベルリン国立劇場およびミラノ・スカラ座でのバレンボイム指揮オペラ『ジークフリード』『神々の黄昏』,シルク・ドゥ・ソレイユのラスベガス公演『マイケル・ジャクソン-ONE』など,数々の作品にシェルカウィ・クリエイティブチームとして関わった。その他,ヨーロッパ在住の伊藤郁女や大植真太郎,愛知県では平山素子とのコラボレーションも実施。2015年はスウェーデン王立バレエ団にリハーサルディレクターとして所属。ヨハン・インガー『春の祭典』,アレクサンダー・エックマン『真夏の夜の夢』,マッツ・エック『白鳥の湖』などを担当。現在はフリーランスとして,振付・ソロ公演活動を行っている。