制作途中の例
昨今,噂で聞くこともある「黒板アート」,小中学校などの教室黒板を,卒業式などの行事の際にジャックし,美大生たちを中心に黒板に「絵画アート」を制作するユニークな試みです。
人間表現学科の絵画ゼミ(岸本ゼミ)でも,先だっての週末土日をフルに使い,「黒板アート」を神戸市内の小学校(神戸市立山の手小学校)で制作実践し,2016年7月25日の小学校芸術鑑賞会行事にて子供たち(400数十人)に公開してきました。(関西では,ある程度の規模のある黒板アートは珍しいケースです。)
3回生から院生までの絵画ゼミ生12名が,各々1枚の教室黒板(縦1m×横5m)を担当し制作,力作揃いの黒板アートが誕生しました。まる2日間を使い,児童たちには内緒で秘密裏に制作を進めました。発想から下書き,制作手順や練習(発達科学部内の教室を使用)などを通じて本番に臨みましたが,予想外の小学校の黒板コンディションに悩まされ戸惑いながらも,打開策を見つけ出し,何とか完成までこぎ着けた次第です。(20時間以上制作に取り組んだ学生もいます。)
子どもたちの驚きの表情や笑顔が印象的で,これまで取り組んだ学生達の研鑚の蓄積も報われたと思います。
日本画調の作品あり,童話やファンタジーな世界観や,恐竜や夏休みのアイテムなど,モティーフや題材は様々です。(子供たちにアートを身近に感じてもらう良さと同時に,実は既に消されています。消えて無くなる潔さも黒板アートの魅力なのかも知れません。)
本企画は小学校からの依頼が絵画ゼミにあり(2016年4月頃),ゼミ活動の一環として取り組んだ企画となります。
関連情報
- 神戸新聞のURL http://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201607/0009321098.shtml
- 教員情報(岸本吉弘)