- 講師
- 辻 宏子(明治学院大学教授)
- 日時
- 2019年7月29日(月)15:10~
- 会場
- 鶴甲第2キャンパス A427(A棟4階)
- 概要
- 数学教育へのIT導入は,教授・学習で利用される新しい道具の出現にとどまらず,認識論的なレベルから数学教育に変革をもたらすことが期待されていた.動的幾何環境の実現はその一つである.しかし,学校数学へのIT導入は進んでいるとは言い難い現状である.この背景には,従来の環境における数学の教授・学習から何が変わるのか/変わらないのかが明確でないことが一つの要因としてある.本講演においては動的幾何環境に関する研究に焦点を当て,まず,その研究動向から期待される効果と現状の課題について概説する.次に,実際に動的幾何環境において活動しながら,学習者の図形の認識に焦点を当て,IT導入によってもたらされうる変化について考察する.