本ウェブサイトは2022年3月末をもって閉鎖いたしました。このページに掲載している内容は閉鎖時点のものです(2022年3月)。
教員情報(KATAGIRI Keiko)
氏名・職名 |
片桐 恵子(かたぎり けいこ,KATAGIRI Keiko)教授 |
メールアドレス |
katagiri_k [at] people.kobe-u.ac.jp |
取得学位 |
博士(社会心理学) (東京大学) |
研究分野 |
社会心理学,社会老年学 |
[学部] 所属 |
人間行動学科 行動発達論コース |
研究テーマ |
高齢者の社会や他者とのかかわりについて社会調査やインタビューなどを用いて研究を行っています。
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[大学院] 所属 |
[博士課程前期課程] 人間発達専攻 からだ系講座
[博士課#091;博士課程後期課程] 人間発達専攻 からだ系講座
[(旧)#091;博士課獚士課程前期課程] 人間行動専攻 行動発達論コース
[(旧)#091;(旧)博士課程後期課程] 人間行動専攻 行動発達論分野 |
研究テーマ |
高齢者の社会参加活動,社会や他者との関わり,健康や健康行動などについて,社会心理学的な関心から高齢社会に関して広く国際的学際的な研究を行っています。
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研究者情報 |
神戸大学研究者紹介(KUID) |
教員サイト |
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研究室紹介 |
幸福な人生を生きるために 終わりよければすべてよし!?
グローバリゼーションが進む中で,日本は経済の低迷や政治の混乱が続き,かつて世界から注目を集めていた頃の勢いは今はありません。今,世界一と誇れるのは長寿大国であることです。超高齢社会といわれる現在,社会保障の問題など直面する課題ばかりが取りざたされ,人々が長生きできる幸せな国であるという認識に欠けるように思います。
私のゼミでは質問紙調査やインタビュー調査などを用いて調査を行い,高齢者の現状の把握やその問題点やその解決方法の検討などを,主として社会心理学的な関心から行っています。
高齢期に幸せに過ごすためには,高齢者のことだけを調べればいいわけではありません。そこに至るまでの人生の様々な要因,たとえば人間関係,仕事や社会参加活動,経済や健康の状況などが関連していると考えられ,ライフヒストリー的な観点も加味して幸福に生きる,老いる,ということについて考えてほしいと思っています。
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研究最前線 |
高齢社会研究で世界をリードする日本をめざして
低迷が続く経済にしろ,政党の改編が続く政治にしろ,国際社会で日本はすっかり存在感を失ってしまったようです。しかし,世界に誇れることが一つあります。それは世界一の高齢国,つまり長寿国であるということです。
高齢化というと医療や介護,年金などの増大する社会保障費などとかく悲観的なことばかりが取り上げられます。しかし,古来から不老不死は人類の夢,それにもっとも近い社会を実現しているのが現在の日本なのです。それは喜ばしいことであり,世界に誇れることなのです。
そのような社会を実現している日本はどういう国なのか,どういう政策やシステムが有効なのか。海外の研究者に接するとそういう関心が高いことを感じます。しかし,その良さは案外外国に伝わっていない,というのも事実です。それはなぜでしょうか。
1つには実際に研究自体が進んでいないということ。2つには日本語でのみ報告されていて,海外にいい研究が伝えられていないためです。
20世紀末近くまで高齢者は社会的弱者であるという位置づけから研究が行われてきました。しかし,現実の高齢者は多くは健康であり,能力も高く,社会に貢献できる存在です。しかしこのような積極的な捉え方に変わってからまだ日が浅く,多様化の進む高齢者,シルバービジネスのありようなど解明すべきテーマは未だ山積みです。
2つ目は,単に英語力の不足というだけでなく,海外を含めた視野で研究を行っている研究者がまだまだ少ないという現実があります。若いうちから海外の学生や研究者と交流を重ねていく必要があります。
このような観点から,本研究室では高齢化問題に学際的・国際的な視野で取り組んでいます。現在取り上げているテーマは社会参加,社会的孤立,異世代間交流,健康行動,高齢期家族などです。
現実に必要とされる問題に挑戦し,質の高い研究を行って国内外に向かって発信できるような研究者に育ってくれることを願っています。
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