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教員情報(KOKUDO Shohei)

氏名・職名 國土 将平(こくど しょうへい,KOKUDO Shohei)教授
メールアドレス kokudo [at] harbor.kobe-u.ac.jp
取得学位 博士 (体育科学) (筑波大学)
研究分野 身体発育発達,保健体育科教育,健康・スポーツ測定
[学部] 所属 人間形成学科 子ども発達論コース, 学校教育論コース
研究テーマ

子どもの身体の発達や健康、体力・運動能力・運動動作の発達を理解し,それらに影響を与える教育・学習や生活環境、生活習慣との関係を探っています。

[大学院] 所属 [博士課程前期課程] 人間発達専攻 学び系講座
[博士課程後期課程] 人間発達専攻 学び系講座
[(旧)博士課程前期課程] 教育・学習専攻 子ども発達論コース
[(旧)博士課程後期課程] 教育・学習専攻 子ども発達論分野
研究テーマ

日本やアジアの子どもの身体の発達や健康,体力・運動能力・運動動作の発達を計量学的に明らかにし,これらの相互作用を検証するとともに,教育・学習活動,生活環境や生活習慣の影響について研究しています。

研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト
研究室紹介 「子ども研究のヒントはすぐ近くにある」ことに気付こう

私たちは研究となると本の中にその課題を捜しがちです。しかし,子どもの実態は本の中にはありません。子どもって分からないことだらけです。曖昧でとらえどころのない子どもをどの様にキャッチするのか。そのキャッチする観点が私のゼミでは「発育」「健康」「動き」「体力・運動能力」「身体活動」「遊び」「生活習慣」です。沢山あるようですが,多角的な視点がないと子どもってよく分かりません。

とらえどころのない子どもを捉え,生活習慣や生活環境との関連性を探るための方法として,私のゼミでは統計を利用しています。「統計」という言葉に嫌悪感を覚える人もいますが,基本は人数を数えることです。

ゼミの活動方針は,「よく遊び,よく学び,よく食べ,よく寝る」です。また,「論」より「run」,理屈を考えるよりも実行しようをモットーにゼミ活動しています。当たり前と思っていることが壊れることより研究が始まりです。子どものからだや運動について興味のある方お待ちしております。

研究最前線 子どもの発育発達の現象を多角的視点から計量的にとらえる

子どもの体育・スポーツ領域と健康領域を包括的に捉え計量的に把握するとともに、生活習慣や生活環境や社会環境、文化との関連性について行動疫学的視点より検証を行っています。主要な研究は以下の通りです。

東南アジア諸国の身体発育・運動能力の発達と社会・生活環境の相互作用:タイ王国・ミャンマー連邦などにおいて児童生徒の身体発育や運動能力ならびに生活環境・生育環境について,地域差,民族差、時代差を考慮した研究を行っています。身長は遺伝的な要因が高いように思われますが、生活が豊かになり、栄養摂取状況が改善したり、人の移動が多くなると発育促進現象といわれる高身長化、発育の早熟化が起こってきます。まさに対象とした国ではその現象を観察しております。また、文化的背景の違いが,生活習慣や運動能力の差を生じさせており,日本にいるだけでは想定できない研究視野を与えてくれます。幼少年期における身体運動の動作評価と指導に関する研究:運動を綿密に観察することによって、運動の善し悪しは細かく評価できます。いろいろな運動の動作を評価する尺度を作成し,それを利用した指導法について検討しています。また,幼少年期に身に付けるべき基礎的運動について運動の評価方法の開発と成就率の傾向を把握し,将来は運動の適切な学習時期とそのプログラムについて明らかにしようと思います。

健康ならびに体力と生活習慣の関連:生活習慣として,運動,栄養,休養に着目し,それぞれの計量方法と時代的変化について検討しています。特に,生活の夜型化,朝食の欠食問題,運動習慣の2極化現象について,時代変化を含めて明らかにしてきました。これらの生活習慣の乱れは,思春期の不定愁訴の増加を引き起こし,体力低下の一因となっていることを明らかにしました。遊びの計量的と遊び環境の評価:子どもの遊びを評価する尺度を検討するとともに,子ともにとって必要な遊び環境のあり方を検討し,さらに環境変化による遊び行動の変容についての研究を行っています。