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教員情報(MATSUOKA Koji)

氏名・職名 松岡 広路(まつおか こうじ,MATSUOKA Koji)教授
メールアドレス mkoji [at] kobe-u.ac.jp
取得学位 教育学修士 (東京大学)
研究分野 生涯学習論,福祉教育・ボランティア学習論
[学部] 所属 発達支援論コース
研究テーマ

持続不可能な開発をしつづけてきた現代社会を変革するためのさまざまな市民活動・社会的事業・教育活動を対象に,その推進方策・原理を実践的に研究しています。

[大学院] 所属 [博士課程前期課程] 人間発達専攻 学び系講座, 1年履修コース
[博士課#091;博士課程後期課程] 人間発達専攻 学び系講座
[(旧)博#091;博士課程士課程前期課程] 教育・学習専攻 発達支援論コース
[(旧#091;(旧)博士課程後期課程] 教育・学習専攻 発達支援論分野
研究テーマ

ESD推進の原理・システムを,生涯学習論および福祉教育・ボランティア学習論の観点から考究し,ポスト近代教育の枠組みの構築を目指しています。

研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト
研究室紹介 新しい社会づくりのリーダーを育てたい

「発達支援論コースとは,何をするところですか」という質問をよく受ける。私は「発達科学部の看板」と答える。ここは,発達科学部の長所を集約させ,人類・社会・人間の幸福のみならず,生きとし生けるものすべての幸福を追究しようとする「みなに開かれた場」だ。教育関係者,地域の活動家,ソーシャルビジネスの実践家,自然科学者,経済学者,社会学者が入り乱れる。当然,学生は発達科学部の学生だけではない。経済学部・文学部・農学部・工学部・理学部あるいは他大学の学生もやってくる。ゼミは「閉じた教授と学生の空間」だろうか。私のゼミの特徴は「ネットワーク」である。新しい社会を創ろうとする世界中のリーダーたちと出会い,彼らとともに学び合い育っていく開かれた空間だ。研究のキーワードは「多元的人間の創成―持続可能な社会づくりのリーダーはどう生まれるのか」である。さあ,みな集え。

研究最前線 新しい学習プログラムを創成する

大きく三つあります。ひとつは,ESDボランティア活動プログラムの創成。国連によって提唱されている「ESD (持続可能な開発のための教育)」を実質化する新しいタイプのボランティア学習の創成を,阪神間の多様なNPO (非営利組織)・企業・行政からの協力をえながら開発しています。環境系・福祉系・人権系・国際交流系・防災系など,ボランティア活動は多様です。その多様性を活用して,ESDプログラムの原理・枠組みを構築しようというものです。教示的かつ強制的な教育カリキュラムではなく,自発的な行動や学習が組み込まれた活動プログラムを計画し,その活動者の多様な学びを明らかにするという手法を用いています。ヒアリング,アンケート,評価ワークショップなどを駆使し,ボランティア活動に組み込まれた学習の様態を研究しています。もうひとつは,リフレクション研究。地域福祉の主たる実施主体である社会福祉協議会と連携して,福祉教育・ボランティア学習における「ふりかえり」の実態把握・概念の整理を行っています。社会福祉協議会職員の協力を得ながら,ヒアリングやワークショップを実施し,「現場の声」を形にする作業です。今は京都府社会福祉協議会とともにフィールド調査をしています。三つ目は,公民館などの社会教育関係施設を基盤とした地域教育についての研究です。教育行政・生涯学習関連行政と民間社会教育推進母体との新しい関係性づくりを視野に入れながら,新しい学びが生まれる過程に注目しています。社会教育職員やボランティアに望まれる新しい役割も考究しているところです。メイン学会は,日本福祉教育・ボランティア学習学会,日本社会教育学会です。