本ウェブサイトは2022年3月末をもって閉鎖いたしました。このページに掲載している内容は閉鎖時点のものです(2022年3月)。
教員情報(SAWA Munenori)
氏名・職名 |
澤 宗則(さわ むねのり,SAWA Munenori)教授 |
メールアドレス |
msawa [at] kobe-u.ac.jp |
取得学位 |
博士 (文学) (広島大学) |
研究分野 |
人文地理学,地域社会論 |
[学部] 所属 |
人間環境学科 社会環境論コース |
研究テーマ |
グローバル化にともなう地域社会の変容,特に開発途上国インドの農村の変化,先進国の移民社会の形成について,現地調査に基づいて研究を行っています。
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[大学院] 所属 |
[博士課程前期課程] 人間環境学専攻 社会環境論コース
[博士課程後期課程] 人間環境学専攻 社会環境論分野
[(旧)博士課程前期課程] 人間環境学専攻 社会環境論コース
[(旧)博士課程後期課程] 人間環境学専攻 社会環境論分野 |
研究テーマ |
グローバル化にともなう地域社会の変容,特に開発途上国インドの農村の変化,先進国の移民社会の形成について,人文地理学の視点から理論的かつ実証的に研究を行います。
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研究者情報 |
神戸大学研究者紹介(KUID) |
教員サイト |
教員のウェブサイト |
研究室紹介 |
地域を変化させる力を読み解く醍醐味を味わって欲しい
私たちの日常生活の基盤である地域は,現在様々な点で大きく変容しています。シャッター街と化した地方都市駅前の商店街や過疎地域など,人々の努力や取り組みにもかかわらず都市内部や農村において衰退していく地域が数多くあります。その一方,大都市の駅前ではタワー型マンションが次々に林立し,郊外では大規模ショッピングモールが次々に建設されています。このような変化はどのようにして生じるのでしょうか?ここでの地域格差は何から生じているのでしょうか?ゼミではこのような問題意識から,地理学や地域社会に関する文献を読むと同時に,学外でのフィールドワークを通じて「地域を変化させる力を読み解く眼」を養います。そのために必要な両輪として理論研究(文献)と実証研究(現地調査)を行うため,よく読み・よく歩きます。また,毎年大学院生と共同で合宿形式のフィールドワークも行い,現地の人と交流しながら議論を行います。
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研究最前線 |
ローカルな現象からグローバル化の本質を捉え直す
現在の社会は,グローバル化の視点を抜きにして語ることはもはや不可能となっています。国境を越る流動性をますます高めたヒト・モノ・資本・情報は,従来は地域に根ざしていた社会関係や時間と空間のあり方さえも急速に変えてきました。その結果,私たちの日々の生活の基盤である地域は,グローバル化した経済の急激な動きに絶えず翻弄されつつあるといえるでしょう。しかしながら,グローバル化を大きなシステムとして「一方向的」に考えたのでは,地域の差異化やここで生じる問題は決して理解することが出来ないはずです。ローカルな現象を対象にそこに働くグローバルな力を検討し,さらにローカル側からそれにどのように対抗しようとしているのかを,「双方的」に検討することがきわめて重要となってくるのです。この観点から,私は人文地理学と社会学を横断した手法を用いながら,理論的にかつ実証的に検討しています。具体的には,ローカルな存在として,先進国や開発途上国の都市や農村の地域社会,さらに国境を越境した移民たちのネットワークの形成や変化を対象に,グローバル化の本質や矛盾を論じています。グローバル化の本質や,経済格差・地域格差や貧困といったグローバル化の矛盾は,多国籍企業のグローバルな展開や活動を考察・分析するだけでなく,グローバル化した経済の末端である,先進国や開発途上国の都市や農村,さらに越境する移民労働者たちの生き様をつぶさにみて,初めて理解できるからです。これらの作業を通じて,人々が地域に根ざしながら主体的に自分たちの場所や地域を作り上げていく過程を考察しています。また,空間スケール (グローバル・ナショナル・リージョナル・ローカルの各スケール)の関係性が,グローバル化の進展とともに,どのように変化してきたのかを,開発途上国のインドや先進国のインド系移民を具体的なフィールドに設定しながら考察しています。
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