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教員情報(TABATA Akeo)

氏名・職名 田畑 暁生(たばた あけお,TABATA Akeo)教授
メールアドレス akehyon [at] kobe-u.ac.jp
取得学位 修士 (社会学) (東京大学)
研究分野 社会情報学,映像論
[学部] 所属 人間表現学科 表現文化論コース, 人間表現論コース
研究テーマ

現代は情報社会と呼ばれ,さまざまな情報メディアが社会で利用されていますが,その機能や影響について,特に映像メディアを中心に,研究しています。

[大学院] 所属 [博士課程前期課程] 人間発達専攻 表現系講座
[博士課程#091;博士課程後期課程] 人間発達専攻 表現系講座
[(旧)博#091;博士課程士課程前期課程] 人間表現専攻 表現文化論コース
[(旧)#091;(旧)博士課程後期課程] 人間表現専攻 表現文化論分野
研究テーマ

情報社会に関する理論的・実践的な諸問題を扱います。具体的には,情報社会論の思想的系譜や,映像の内容分析,地域情報化政策の影響などを扱います。

研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト
研究室紹介 映像やメディアという鏡を通して,現代社会を考える

メディアは現代の社会の中で大きな役割を果たしていますが,高等学校までの学習では,国語・政治経済・情報などいくつかの教科で簡単に触れることはあっても,本格的に学習することはあまりないでしょう。私のゼミでは,ある種「怪物」的なとらえどころのなさと同時に魅力を有したメディアに対して,学生が真っ向から,あるいは搦め手から,取り組んでいます。ゼミの中身はレジュメ作成とディスカッションが中心となります。卒論でこれまで扱われたテーマも,ネットショッピングにおける価格形成の問題から,黒澤明における「間」の表現,岡崎京子のマンガ,アニメーション映画,印刷技術のデジタル化による影響まで,実に多種多様と言ってよいでしょう。卒業後の進路も,テレビ局や映像制作会社から,一般企業,公務員や教員,そして大学院進学者まで幅広く分布しています。巨大メディアに踊らされないために,そして,主体的にメディアを活用できるオトナになるために,ぜひ一緒に学びましょう。

研究最前線 情報社会は,本当に人間を幸せにする社会なのだろうか

現在私が科学研究費補助金を得て中心的に研究対象としているのは,地域情報化政策です。地域情報化政策というのは,1980年代くらいから,当時の郵政省・通産省の主導のもとに,情報メディアを地域に導入することで,各地域の活性化や産業振興,情報格差の是正といった政策目標を実現するために行われてきた政策です。国主導ではなく,都道府県や,市町村がイニシアチブを取って行う場合ももちろんあります。しかし,メディアの発展・進歩が速いせいで新しかったはずのメディアがすぐに陳腐化してしまうなど,この政策を成功させるのはなかなか難しい。それがどのように進行し,どんな成果を挙げてきたのかを,各自治体を回って取材しています。それと並行して,情報社会論の理論的な研究も行っています。情報社会論は,1960年代から日米欧を中心にさまざまな理論が発表されてきました。技術決定論的な性格を指摘されながらも,新たなメディアが登場するたびに,形を変えて情報社会論は再生しています。その可能性と限界について考えています。その他,個人情報にまつわる問題や,映像作品の内容分析にも関心を持っています。