寺島尚彦により作詞作曲された《さとうきび畑》は2017年に50年目を迎える。昨今,表現分野では,歴史上の出来事を刻印した表現を「文化的記憶」(アライダ・アスマン)と捉え,作品の歴史的価値や意義が再評価されている。本企画は,シンポジウム「歌と記憶- 表現と社会」を学び議論する場,作曲者を中心に長年続けられてきた《さとうきび畑こんさあと》を文化的記憶を繋ぐ実体験の場と位置づけて,発達科学部C棟ホールで開催し,シンポジウムと実演というかたちで,「文化的記憶と社会」の問題について議論を深めることを目的とする。
本企画は2016年11月19日のシンポジウム「歌と文化的記憶 - 表現と社会」と2017年2月4日の《さとうきび畑こんさあと神大編》で構成される。シンポジウムでは,表現系の大学院生を中心に,ゲストに音楽社会学者の宮本直美氏,コメンテーターに社会学者の橋本直人氏,民族音楽学者の谷正人氏を迎え,「文化的記憶としての歌」について個々の研究発表を行い,音楽学,社会学両方の側面から議論する。《さとうきび畑こんさあと神大編》では,長年この歌の展開に関わってきた歌手で作曲者の次女,寺島夕紗子氏とピアニストの服部真由子氏をお迎えし,トークでは,この作品や沖縄の読谷村にある歌碑建立の経緯などをお話頂く。
- 日時
- 2016年11月19日(土) 14:00~17:30
- 場所
- 神戸大学発達科学部 C101(C棟1階)
- 入場
- 無料(事前予約不要)
- プログラム
- 主催
- 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 学術Weeks2016
- 問い合わせ
- 大田 美佐子 misaohta [at] kobe-u[dot]ac[dot]jp(人間発達専攻 表現系講座)