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「都市域における人と生物多様性のつながり」プロジェクト


都市開発によって失われつつある阪神地区の水田。
トノサマガエルなどの水田性のカエル類などが減ってきている。

プロジェクトの概要

国連が2011年からの10年を「生物多様性の10年」と位置づけるなど,生物多様性保全は21世紀の重要な環境課題です。世界的に,都市への人口集中が急速に進む中で,都市近郊における生物多様性の保全はその最前線の一つと位置付けらています。日本のメガシティの一つ阪神地区は,六甲山系・生駒山系等と大阪湾に囲まれ,大都市近郊に豊かな自然が存する国際的にもユニークな特徴を有しています。この地域特性を活かし,研究フィールドとすることで,都市住民と生物多様性の関係の在り方を学際的・統合的に研究し,21世紀社会における生物多様性と共生する都市モデルを探り,国際社会に向けて発信することを目指しています。特に,神戸市は独自に生物多様性 神戸プラン2020を作成するなど「人と自然がつながり,多様ないのちを育む自然共生都市“こうべ”」を目指しており,本研究を行う絶好のフィールドです。

本プロジェクトは,生物学,地理学,環境経済学,教育学,サイエンスコミュニケーションをそれぞれ専門とする多様な研究者が共存する人間発達環境学研究科の特性を最大限に活かして展開します。