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環境ストレスと疾病リスクを客観的に評価するシステムの開発


本プロジェクトでは,人間の健康の維持,および心理的,物理的疾病の予防を目指し,ストレス(心理的要因,物理的要因(電磁波,紫外線他)など)や,疾病のリスクを迅速かつ客観的に定量化し評価できるシステムを構築することを目的としています。そのために,研究科内で,公衆衛生学,環境バイオテクノロジー,ヒューマンエレクトロニクス,分析化学,高分子材料科学,マイクロ流体工学を専門とする教員に協力していただき、研究を進めています。一例として,糖鎖修飾核酸を用いたインフルエンザウイルスの高感度検出システムの開発を始めています。医療機関で用いられる従来の診断キットにおいては,ウイルスに対する抗体が塗布されているが,抗体は製造に時間とコストがかかり,また安定性も十分ではありません。また変異したウイルスに対しては感度が低下する可能性も指摘されています。本研究ではインフルエンザウイルス表面に存在するヘマグルチニンタンパク質を認識する人工核酸を用いることで,抗体よりも安定でかつ,ヒト型,トリ型,またこれらが変異した新型ウイルスに対しても高感度検出が可能なシステムを作りたいと考えています。

関連情報

  • 科学研究費補助金基盤研究 (C)「あらゆるインフルエンザウイルスを捕捉・検出する糖鎖修飾三量体核酸の開発」(平成26-28年度)(代表:江原靖人)が採択されました。
  • 日本経済新聞2014年7月8日(火)科学技術面において研究内容の記事「新型インフル判定 神戸大が高分子材料」が記載されました。