行為発達とその環境に関する学際的な研究で知られるフランス国立社会科学高等研究院(EHESS)のBlandine Bril博士が人間発達環境学研究科に研究滞在し,2014年11月5日に道具をあつかう実践スキルの発達をテーマとする公開セミナーを行いました。
行為が発達するとき,なにが発達するのか。行為の発達がおこる「場」とは,どのような「場」なのか。多種多様な制約を与える環境に生まれ,そこに参加していくわたしたちの発達において,「文化」と「自然」を切り離すことはそもそも可能なのか。
セミナーでは道具を使う「わざ」の発達を切り口としながらも,これらの問いについて運動学,心理学,生態学,人類学の見地から議論がなされ,人間発達環境学研究科ならではの学際的な内容のセミナーになりました。