2011年3月の福島原発事故以前は,放射線に関する決定およびその前提となる基礎知識や計測技術などは,ごく少数の限られた専門家が国民からの負託を受けて実施してきました。ところが 3・11事故の後はこの事情が一変しました。国民のすべてが放射線の知識をあるレベルで有し,測定ができ,判断ができることが「国民的素養」として求められるようになったのです。
中川も参加した科研費「作って・測って判断できる放射線教育システムの構築」の成果と,それとは別に神戸地区ですすめられてきた放射線教育の成果を合体させ,放射線教育の現状と課題を考えるシンポジウムを行います。
ご関心のみなさま,どうぞ,多数,ご参加ください。
プログラム
1月30日(金)13:30~17:30
- はじめに 中川 趣旨説明 5分
- セッション1 概観 座長 中川和道
- 足利裕人(鳥取環境大)30分
国民的素養としての放射線教育 - 栗岡誠司(神戸常盤大学)20分
教育界からの期待 - ・・・・・・ 休憩 14:30~14:55 ・・・・・
- セッション2 定量的な放射線教育の基盤としての計測に重点をおいた放射線教育の展開 座長 調整中
- 竹谷 篤(理研)25分
新しい教育用放射線検出器 - 武中 駿(神戸大)・中川和道(神戸大)50分
放射線副読本中の実験の教材開発1:逆2乗則,半減期,しゃへい,核種同定 - 足利裕人(鳥取環境大)25分
放射線副読本中の実験の教材開発2:磁場をかけた霧箱中の飛跡を用いたβ線エネルギー決定 - 中村麻利子(鳥取大)25分
天然放射能からのRnの子孫核種の分離と測定:鳥取大学工学部における放射線教育の一例 - ・・・・・・ 懇親会17:20~19:00 ・・・・・
1月31日(土)9:00~11:55