発達科学部は,
人間の発達を多面的にとらえ,
それを支える環境を創造する学部です。
人は,生まれた瞬間から発達を始めます。子どものときはもちろん,歳をとっても,健常な人も障がいをもつ人も,さまざまな学びをとおして,それぞれが潜在的にもつ多彩な能力を顕在化させていきます。こころやからだも発達します。表現力や行動力も,そして人々が織りなす人間関係やコミュニティも発達します。
人の発達を支えているのが,環境です。環境には,自然や社会,生活や情報など,さまざまな要素が複雑に絡み合っています。環境は,ときには地球生態系,国際政治,インターネット空間のようにグローバルに展開します。ときには地域景観,コミュニティ,都市空間,地方文化のようにローカルに立ち現れます。
人は,環境のなかで発達します。そして人は発達することを通して,たえず新たな環境を創造しています。発達と環境は,人が「善き生(well-being)」を実現するためのメビウスの輪のような不思議な舞台です。
発達科学部では,文系・理系,理論系・実践系,基礎系・応用系を問わず,いろいろな学問的知見を総動員して,人間の発達とそれを支える環境を研究しています。そのため,きわめて多岐にわたる専門の教員・学生・研究者が結集し,たえず密接に交流し,互いに知的・人間的な刺激を与えあっています。
発達科学部は,未来に向けて多彩な発達を遂げていく学生を支え,同時にその発達によってつねに再構築されつづけるユニバーサルな環境です。