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発達科学部でどのように学ぶか ~カリキュラムの4大特徴~

1. 多様性と統合性が車の両輪

発達科学部は,4学科・13コースを配置し,極めて多彩な領域の専門教育を展開しています。発達科学部で年間に開講される専門授業科目数は500以上にも及びます。また多様な科目を有機的に結びつけ,統合的な思考力を培うため,特別のカリキュラムも用意されています。1年次には,発達科学にかかわる根本的な課題を広い視野から学ぶ学部共通科目「発達科学への招待」があります。また各学科では,その課題に取り組む上で必要な基礎学力を身につける学科共通科目が数多く設定されています。2年次からは,希望するコースに進み,豊富な専門科目をとおして具体的・実践的な知識を習得します。3年次には,どの学科からでも進むことができる学科横断型の「発達支援論コース」が設置されています。多様性・異質性を尊重し,しかも人間の発達とそれを支える環境の創造という統合の軸を明確にしている点が,発達科学部のカリキュラムの第一の特徴です。

2. 徹底した少人数・対話型教育/主体的に学び,師・友と出会おう

発達科学部では,徹底した少人数・対話型教育が行われています。授業の70%以上が40名以下,45%が20名以下の受講者です。そこで,グループワーク,ディスカッション,ディベート,課題研究,ロールプレイなどが活発に取り組まれています。ゼミナールでは,教員1人に対し,学生5名前後といった恵まれた教育環境で,きめ細かい指導,双方向的なコミュニケーションがなされています。学生は,こうした教育のなかで,主体的・能動的に自ら学び,判断する能力,問題発見能力,効果的なプレゼンテーション能力,柔軟な理解力,ディスカッション能力を高めることができます。必修の卒業研究では,きめ細かい指導の下,学生自身が設定したテーマを自由に研究し,論文にまとめて発表します。発達科学部のカリキュラムの第二の特徴は,徹底した少人数・対話型教育で,主体的・双方向的な学びを重視していることです。

3. 実践的能力の涵養/現場とともに歩む

発達科学部は,社会とのつながりを大切にし,実践的な問題解決能力を高める教育を実施しています。そこで,フィールドワーク,体験学習が活発に行われています。学外で活躍する人を招き,特別な体験や知見,技術を直接伝える「ゲスト・スピーカー制度」もあります。希望する学生は,各種ボランティアに参加できる機会も多く,さまざまな現場で学ぶことができます。韓国,フィリピン,中国,バングラディシュ等の大学やNPOと共同して調査研究・学生交流を行う「スタディー・ツアー」も毎年,実施しています。阪神淡路大震災被災地にある大学・学部として,同じ被災地である東北地方との連携・協働も活発に進めています。学部横断型の「神戸大学ESD(Education for Sustainable Development)コース」も,実践活動への参画(アクション・リサーチ)をとおして「持続可能な社会づくり」に資する人材を育成する個性的なカリキュラムです。現場をふまえ,実践的な問題解決能力を養成することが,発達科学部のカリキュラムの第三の特徴です。

4. 未来を創造する/人生のプラットホーム

発達科学部では,学生が自らの将来を主体的に創造していくことを重視し,これを支援する教育が行われています。1年次には学科単位で幅広く学び,2年次にコースを選択し,3年次・4年次とさらに専門的なゼミナールや研究室に所属します。つまり学年進行とともに段階的に,学生自身が学びたい専門領域を自ら選択し,問題意識を明確にしていきます。そこで,すでに将来の進路や専門をはっきりと決めて入学する学生は,視野を大きく広げながら,着実に免許・資格等を取得し,将来の夢に向かって歩むことができます。一方,まだ自分の将来を模索している学生は,広い視野・多彩な専門領域と触れ,多様な価値観をもつ仲間・教員と語り合いながら,将来,自分が進む道をじっくり考え,選んでいくことができます。発達科学部のカリキュラムの第四の特徴は,学生が「善き生(well-being)」を自ら追求するための,プラットホームであることです。

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