表現系音楽学の大学院では,「音楽文化のトランスボーダーをめぐって」というテーマで,内外の音楽研究者,音楽家,俳優などとの対話を通して,音楽文化の多様な状況への理解を深めてきた。5回目の今回は,第1次世界大戦時に兵庫県青野原俘虜収容所にいた300人のオーストリア=ハンガリー帝国の捕虜たちの物語である。大戦の最中,捕虜たちは遠く日本の地で生き,制限された環境下ではあるものの人間的で,文化的な生活を送っていた。2019年末には彼らの本国帰還100年を記念して,故郷であるオーストリアの博物館で遺留品の展示会を行う。日本とオーストリアで捕虜たちが演奏した音楽の再現演奏会をして,当時の彼らの思いに心を寄せ,文化的記憶を語り,日墺の友好と未来を思う機会を設けたい。
- 日時
- 2019年10月31日(木)18:00~
- 入場無料
- 場所
- 鶴甲第2キャンパス C111(C棟1階)
- 講演
- 大津留厚(神戸大学名誉教授)
- 聴き手
- 大田美佐子(表現系講座・音楽学)
- 演奏
- セレーノ弦楽四重奏団 / 有馬圭亮
- 演奏曲目
- グリーグ《ソルヴェイグの歌》
- F. シューベルト 《魔王》
- E.W. コルンゴルト 《ピアノ五重奏曲》
- 演奏者の都合により,当日のプログラムが変更になる場合があります。予めご了承ください。
- 主催
- 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 学術Weeks2019
- 問い合わせ
- 大田美佐子 misaohta [at] kobe-u [dot] ac [dot] jp(人間発達専攻 表現系講座)