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三文オペラ・プロジェクト 「剃刀横町のオペラ」[学術Weeks2014]
- 日時
- 2014年11月15日(土) 17:00開演(16:30開場)
- *入場無料(先着約80名様)
- 場所
- 神戸大学発達科学部 C111(C棟1階)
- 出演
- 服部 吉次(俳優)
- 黒田 京子(ピアニスト)
- 連絡先
- 神戸大学大学院人間発達環境学研究科人間発達専攻
表現系講座有志ゼミ(担当: 音楽学ゼミ 大田 美佐子 misaohta [at] kobe-u[dot]ac[dot]jp)
- 【内容】
- 1928年のベルリンでの初演以来,世界中で上演され,その時代の現代性を追究し展開し続ける「ワーク・イン・プログレス」の作品として希有な存在感を放ってきたブレヒトとヴァイルの音楽劇『三文オペラ』。この作品を江戸に置き替えた黒テント版の『三文オペラ』(1989)は,歴史的にみて,国際的にも画期的な演出でした。今回は,黒テント版をさらに変化させ,ピアノ一台と俳優一人という「ミニマム」な装置とひとり語りという「実験的な」バージョンで上演します。
- オペラや演劇は,大きな装置と舞台がなければ実現しないと考えられていますが,20世紀前半のオペラ改革を推進したのは,自作の詩を朗読することから展開した舞台「芸術カバレット」でした。「カバレット」の特徴は,限られた空間でも,舞台空間が作り出される点,様々なジャンルを取り込んでいる点や豊かな即興性にあります。観客と舞台との距離を縮め,境界線を曖昧にするカバレット独特の「場」の出現は,今日の表現にもインパクトを与え続けているのです。
- まずは,「場」「即興性」「音楽」「劇性」 に着目して,第一線で活躍する二人の傑出したアーティスト,俳優の服部吉次さんと音楽家の黒田京子さんによる寄席演劇の上演という貴重な機会に直接触れ,アフタートークなどでの交流も含めて,表現としてのカバレットの可能性を若い学生や地域の人々とともに考えていきたいと思います。
- OBOGの方のみならず,この不思議な作品から広がる世界を観に,皆さんにお越し頂きたいと思います。
- 【みどころ】
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- その1: 「三文オペラ」の舞台ロンドンのSOHOを,江戸に置き換えた黒テントの「三文オペラ」は上演史でも国際的にみても画期的な試み。
- その2: 今回は黒テント版の初演で「モリタート」を歌った服部吉次さんによるひとり芝居で上演。
- その3: 様々な音楽のスタイルを軽やかに超えていくヴァイルの音楽を,その豊かな即興性で黒田京子さんのピアノが共演。
- その4: 20世紀後半の様々なポピュラーカルチャーやミュージカルにも影響を与えてきた「中間ジャンル」としての「三文オペラ」を「カバレット」のスタイルで上演。
- その5: 上演後のアフタートークもお楽しみに。
- 【出演者】
- 服部吉次(俳優) 東京生まれ。桐朋学園短期大学演劇科卒業。<演劇センター68/69>に参加。1970年の黒テント創立に加わり現在に至る。主な舞台は「翼を燃やす天使たちの舞踏」「阿部定の犬」「ヴォイツェック」「三文オペラ」「上海ブギウギ1945 服部良一の冒険」「青べか物語」など。
2005年から<ハットバンド>音楽ライブ。2013年から<ハット企画>演劇ライブを主催。
最新作は<Wボギー>
- 黒田京子(音楽家) 80年代後半,みずから主催した「オルト」では,ジャズだけでなく演劇やエレクトロニクスの音楽家たちと脱ジャンル的な場づくりを行う。'90年以降,坂田明(as)などのバンドメンバーや演劇や無声映画の音楽などを長期に渡って務める。'04年から6年あまり,太田恵志(vn)と翠川敬基(vc)のピアノトリオで活動。'10年から喜多直毅(vn)と言葉と音楽の実験劇場「軋む音」を不定期に展開。
昨年,ピアノ・ソロのCD「沈黙の声」を発表。