健康発達論コースは,人間の健康に関わる諸問題を扱う「健康科学」について学習・研究するコースです。健康科学においては,ヒトの構造や機能といった生物学・生命科学に関する領域,自然環境や生活環境に関する領域,健康政策や健康教育などヒトの心理的側面や社会科学などに関する領域についての広範囲な知識を身につけ,自ら問題提起をし,これらの問題に対して科学的且つ論理的に徹底して追及する能力が求められます。このような健康に関する広範囲な知識,および問題解決能力を身に付けることにより,より高度な学問を追求する研究者,あるいは実社会における指導者として活躍できる人材の育成を目標としています。このため,学習の目標を人々の健康増進(ヘルスプロモーション)に置き,そのために必要な基礎的な知識(疾病予防,健康増進のメカニズム,人間の発達と健康,環境と健康とのかかわりなど)および現実に生活している人々に直接貢献する実践的な知識(健康教育と行動変容,健康政策など)の両面について医学,保健学,教育学,心理学等の専門スタッフより教育がなされています。本コースにおいては,文科系,理科系双方の領域に関して広く関心と興味を持ち,ヘルスプロモーションに関する具体的な課題を発見し,健康科学に基づいて基礎的・応用的・実践的な問題を解明するため,徹底的に,且つ多分野にわたる人々と協力して問題解決を図っていこうとする意欲ある学生を待っています。