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神戸大学発達科学部 学生の声2011


人間形成学科

心理発達論コース
ひとの「こころ」に触れ,仲間とともに成長する

門田玲奈 さん(心理発達論コース4年生)

心理学には様々な分野や領域がありますが,その中でも私にとって印象的だった授業の一つが,「心理検査法」です。この授業では,実際に検査のロールプレイを行い,自分や友人の検査結果を解釈します。自分や友人の検査結果を解釈することで,今までには気づかなかった新たな一面を発見することもあり,大変興味深いです。また,3年で行う共同研究では,全てを自分達で決めることができます。テーマを決めるときには難しく考えず,とにかく面白そうと思うアイデアを出し合いました。生活の中で感じる身近な不思議を研究する,ここにも心理学の面白さがあると思います。分析は思った以上に苦労しましたが,自分達の好奇心から生まれた研究を,仲間と協力してやり遂げた経験は,私にとって非常に大きな財産になりました。このコースで学ぶ中で新たな考え方に出会い,自分の成長に繋がったように思います。
子ども発達論コース
学び,触れ合いながら,子どもの不思議を解き明かす

中川茜 さん(子ども発達論コース4年生)

子ども発達論コースでは,子どもの素晴らしさや面白いところをたくさん知ることができます。大学の教室での講義だけでなく,児童館へ実習に行って子どもと関わったり,子どもが最高に面白いと思えるような紙芝居を作ったり,身近なものを使って子どもと一緒に遊べるような楽器を作ったりしました。幼稚園の模擬保育をチームで考えて実践する授業では,実際に様々な種類の鬼ごっこや手作りの魚釣りゲームをしたり,小麦粉粘土や牛乳パックを使った製作活動をしながら,子どもがそれらの遊びのどこを面白いと感じたり,どこを頑張ろうと思っているのかをみんなで考えました。私自身は,授業や幼稚園の教育実習の経験から,子どもが絵本の何をどんな風に楽しんでいるのか不思議に思ったので,卒論のテーマとして調べてみようと思っています。子どもが好きな人はもちろん,子どもって不思議だなと思う人は是非一緒に勉強しましょう。
教育科学論コース
自分の興味,可能性をのばせるコース

津田康裕 さん(教育科学論コース4年生)

教育科学論コースは,教育について様々なことを学べる,自由なコースとなっています。「教育」は経済,法律,政治,歴史など,様々な要素と密接に関係しています。これらをじっくりと考えることが出来るのもこのコースの特長となっています。私は,このコースで自分が興味,関心を持っていなかったところに出会い,今まで自分が気づいていなかった「教育」の持つ多様な側面に気づき,より広い考えを持つことが出来るようになりました。また,豊富な知識をお持ちの先生が温かく,そしてしっかりとサポートしてくれますし,自分が持つ可能性を引きのばしてくれます。他のコースの授業も選択することもでき,自分が興味をもっているところに関してより多く学ぶことができます。また,教員免許も取得できます。皆さんもこのコースで自分の持つ可能性に気付き,それをのばして行きませんか。
学校教育論コース
机の上だけでは学べないものがここにはあります

南埜誠幸 さん(学校教育論コース4年生)

学校教育論コースには学生同士の協力を必要とする授業や行事が数多くあります。例えば,ある行事のために休日返上してみんなで話し合い準備を行ったり,教育実習中は夜遅くまで残って,みんなで模擬授業会を行ったりしました。1 人では決してできなかったことも,みんなでやるからできる。そんな環境のなかで私は人と人が繋がること,本気で関わることの大切さを知りました。そして,この考えは教師になるという私の目標にも大きな影響を与えました。私はコースに入るまで,ただただ教師になりたいという気持ちしかなく,教師になることだけが目標でした。しかし,今では,一人の人間として本気で子どもたちと関わることのできる教師になりたいというはっきりとした目標ができました。今までの漠然とした目標が,このコースに入ったことによってはっきりと見えてきたような気がしました。このコースには机の前で話を聞いているだけでは学べない世界が広がっているのではないかと思います。

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人間行動学科

健康発達論コース
健康に関するあらゆる角度からの自由闊達な勉学環境

立石由希子 さん(健康発達論コース4年生)

健康発達論コースは,「健康」が主な研究テーマです。ゼミでは人間生態学を専攻していますが,この学問では,人間の健康に関わるあらゆる事象(例えば,運動,ダイエット,食事,睡眠など)について学ぶことができます。健康という自分の身近で興味のあることを学べるので,とてもおもしろいです。 大学生活では,勉学だけではなく部活動にも力を入れています。周りに,勉学と部活動やサークル活動を両立させている学生も多く,両立させて頑張れる環境も整っていると思います。学科・コースの友人はもちろん,学部を越えた部活動での仲間にも恵まれ,とても充実した大学生活を楽しんでいます。
行動発達論コース
人間行動を通して発達・適応を科学する。素敵な仲間と共に!

中田久美子 さん(行動発達論コース4年生)

行動発達論コースで,人間行動の発達・適応を様々な角度から研究しています。その中で私はスポーツプロモーションを専攻しています。所属するゼミでは,スポーツの振興方法を科学する研究の一環としてスポーツイベントの企画・運営を行っています。このコースの最大の魅力は「素敵な人」がたくさんいる事です。卒業研究発表会などの場面ではきちんと意見を述べ合い,発表会を良いものにしようと協力しあっています。またコース研修では,みんなで鍋を食べスポーツをして,仲良く遊ぶこともあります。公私ともに家族のように仲が良く,いつも元気をもらえました。先生方も親のように私たちに様々な事を教えてくれます。将来の事を考え進むべき道に対するアドバイスをしてくださり,生徒に真剣に向き合ってくれる先生ばかりです。このコースで自分の興味のある勉強ができること,私を支えてくれる仲間がたくさんいることに本当に感謝しています。
身体行動論コース
スポーツ実習を通して築かれる仲間との絆

三船真奈 さん(身体行動論コース4年生)

身体コースには泊まりがけの実習がいくつかあります。その中でも特に六甲山縦走は一生の思い出です。六甲山を西端の神戸市須磨から東端の宝塚まで2 日間かけて縦走します。この実習の課題は全員で完走することです。登山が始まると様々な困難が私たちを待っていました。後部隊が道を間違えて途中ではぐれてしまったり,体力のない女子が遅れを取ったりしました。体力的に厳しく本当はみんな他人を助ける余裕はなかったはずです。それでも伝言を伝えに先頭から最後尾まで走ってくれる人,代わりに荷物を持ってくれる人,休憩中に歌ってみんなを盛り上げてくれる人,それぞれがお互いを助け合った結果,全員で完走することができました。この達成感は本当に一生の宝です。実習のたび絆を深め合うことができ,今では家族のようです。そして良きライバルとしてもお互いに切磋琢磨しています。

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人間表現学科

表現文化論コース
恵まれた環境の中で,自分の好きなことを学べる幸せ

中山真理子 さん(表現文化論コース4年生)

表現文化論コースの魅力は,何と言っても知識豊富な先生のもとで,さまざまな角度から文化を学べるということです。文化を学ぶということは,とても幅広く,一概に捉えることは容易ではありませんが,だからこそおもしろく興味深いです。日常に溢れているものは全て文化の構築なので,学ぶ度に毎日の生活が面白くなっていきます。とても愉快で個性的な仲間にも恵まれ,刺激し合いながら日々楽しい学生生活を送っています。
また,私は交換留学生として,一年間フランスのニース大学に留学しました。そこで受講した文化やアートの授業(カーニバルにも出場しました!)はもちろん,フランスでの毎日全てが私にとって文化の勉強だったので,とても有意義な一年間を過ごすことができました。これからは,フランスで感じた“日本人の特殊な美意識”,例えば「かわいい」や重ね着の傾向等について,ファッション文化的な観点から,卒業研究を進めて行く予定です。
表現創造論コース
自分の可能性にワクワクドキドキ,新しい自分に出会う場所

藤野志織 さん(表現創造論コース3年生)

立体造形の世界に飛び込んだのは,自分のやりたいことにひたむきに打ち込む仲間たちに刺激を受け,「私もつくりたい」と思ったからです。それでも最初の頃は,果たしてこれは,ひとを幸せにしたいという自分の夢に繋がっていくのかと,不安でした。しかし,先生の「自分の持っている力を全て注いだ作品は,この世界へのギフトである」という言葉に私の不安は吹き飛びました。自分の表現をとことん追求することは,決して自分に閉じこもった自己中心的な行為ではなく,むしろ,他者とより深く繋がるためのプロセスなのです。
私は将来,つくることから生まれるひととの繋がりや,新しい自分の発見を,さらに施設などの現場でセラピーとして活かしたいと考えています。そのために,大学生活では,とにかく「つくりたい!」という気持ちを大切にしながら,人間にとってのつくることの意味や表現の役割を,一から問い直したいと思っています。このコースでは,同じ志を持つ仲間や,個性豊かな先生方に囲まれて,学生ひとりひとりが,のびのびと,そして真剣に自分のやりたいことに主体的に取り組み,日々,自分の可能性に挑戦しています。
臨床・感性表現論コース
芸術家と科学者の顔を使いこなす

吉見紫彩 さん(臨床・感性表現論コース4年生)

私たちのコースの魅力は,自分の新たな一面を見つけることができるところです。私は人間表現学科へは美術受験で入学したのですが,大学では美術といっても,絵画からワークショップ,デザイン史,感性心理学まで,音楽もピアノから,合唱,文化論まで,ダンスも実技から舞踊論まで,といったように本当に幅広く,授業は毎日が新しい発見の日々で飽きることがありません。自分の教養を深めると同時に,新たに手を伸ばしたい「何か」を発見できます。私は元々は美術専攻でしたが,現在の研究テーマは「音象徴」という,ある音に特定のイメージが伴う現象の研究で,音声学と心理学をまたいだものです。コースの授業を受ける中で,「音」と「感性心理学」に興味が湧き,「名前はその人の性格に影響を及ぼすのではないだろうか」と思ったのがきっかけでした。もちろん美術活動も続けています。誰もが芸術家と科学者の顔を持つこのコースに飛び込んでみませんか?

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人間環境学科

自然環境論コース
恵まれた環境で将来を見つめ,「今」を思い切り楽しんでいます

神谷麻梨 さん(自然環境論コース4年生)

自然環境論コースでは,自然科学を総合的に学びます。4 回生では専攻を1 つ決めますが,授業は全ての分野にまたがって開講されるので,境界分野の研究や,一つの分野だけでは解決できない環境問題に取り組むのに役立ち,さらに進路にも数多くの選択肢が生まれます。私は高校で生物と化学を選択しましたが,大学では地学と物理も含め,どんな質問も歓迎して下さる先生と,共に学ぶ仲間のお蔭で今まで知らなかった物の見方を得ました。特色ある授業が多く,学外の研究所などの見学旅行や,自分で仮説を立て研究する授業で,私は本当に研究したいテーマに出会い,現在大学院への進学を希望しています。
学んだことや自分の考えを発表・表現する機会も豊富にあり,私は天文ボランティア「アストロノミア」で,望遠鏡を小学校へ持って行き子ども達と星を見たりしています。さらに,合宿・バーベキュー・スポーツ大会などコース全体のイベントも多く,先生や先輩との繋がりが強いのも魅力です。
数理情報環境論コース
自分の考えが広がる!視野が広がる!

坂本美樹 さん(数理情報環境論コース4年生)

私は,数学とは机上で学ぶだけで,社会であまり使われることがないという思いがあり,なるべく数学を使わない情報系のゼミに進もうと当初考えていました。しかし,企業の方から品質管理に関する講義を受ける機会があり,企業の品質管理において統計学が広く使われているということを知りました。それは統計学に基づいた品質管理の実験を行うことで,今まで学んでいた統計学が,実際に社会で使われていることを初めて知った瞬間でした。
この経験から社会での統計学の必要性を強く感じ,現在は統計学のゼミで実学としての数学を学んでいます。数理情報環境論コースは,これら様々な講義などを通じて,自分の考えの幅を広げてくれるコースだと思います。また,数理情報環境論コースは,先輩と後輩の隔たりがなく,先輩に相談にのってもらったり,経験談を聞いたりすることが多く,将来についての視野も広がります。将来について真剣に話ができる仲間がいる,これもこのコースの魅力です。
生活環境論コース
日常生活における身近な問題の解決を,多様な研究分野の仲間たちと共に

栗山なつき さん(生活環境論コース4年生)

生活環境論コースは文系のコースというイメージが強いかもしれませんが,私が所属している衣環境学ゼミでは布の伸縮性を測る機械を用いたり,温湿度計をつけてエアロバイクで走るなどの実験をもとに衣服の着心地を捉え,快適な衣服への提案を行っています。アンケートやイメージ評価ではなく,測定を行い客観的に捉えられるデータを重視した研究を行いたいと考えていた私には最適なゼミです。他にも学外でのフィールド調査や化学実験を行うゼミがあり,学生の多様な意欲に柔軟に対応してくれるコースです。 私は身近な問題について深く考えることの面白さに惹かれ,生活環境論コースを選択しました。自らの研究が身の回りの環境を変える可能性があるなんて,すごいことだと思いませんか?私たちの生活の向上に直結する研究の面白さに,ぜひ触れてみてください。
社会環境論コース
人間を取り巻く社会環境を多角的な視点から読み取る

鈴木孝典 さん(社会環境論コース4年生)

みなさんは「人間環境」という言葉で何を連想しますか? 社会環境論コースでは法律,政治,経済,思想,地理,歴史といった様々な分野から人間をとりまく環境を学ぶことができます。私は「復興」というキーワードを通して人の営みを考えたいという動機から社会環境論コースを目指しました。入学後は,学内のボランティアサークルを通して,神戸,能登半島や東北地方など災害の被災地で生活する人たちと関わっています。被災した後,その土地で生活していた人たちに起こる多くの出来事に立ち会うにつれて,災害が起こる前から存在した地域の課題や,災害が起こったあと時間がたつに連れて顕在化するまちづくりの問題点などを実感することが多々あります。そんな時には特に人間をとりまく環境を多角的な視点から考えて行かなければならないと思います。被災地の「復興」とは何か今後も,勉学と実践の中で学んで行きたいと思います。

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発達支援論コース


専門・学年を越えた出会いとひとりひとりに寄り添った学び

田中彩奈 さん(発達支援論コース4年生)

「あなたが興味・関心のあることは何ですか?」これは,発達支援論コースの第一回目の授業で多くの先生が私達に仰った言葉です。私達の答えを先生はすべて書き取って,授業プランを考えてくださいます。例えば,子ども・家庭支援の授業では,母子家庭から学力格差の問題まで,受講したすべての学生の興味に寄り添って授業が進められました。このコースの凄いところは,別々の専門を持って学んできた人たちに,学部や大学院・ゼミなどの枠を越えて出会える事です。例えば,ジェンダーについての授業でまさか「ファッション」の議論になるなんて,私には最初は想像もつきませんでした。しかし,この表現学科らしい切り口によって,私は「問題」としてではない「ジェンダー」について,初めて考えることができました。様々な人が集まるから,それぞれにとって新しい発見がある。発達支援論はそんなコースだと,私は感じています。

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案内パンフレット 『神戸大学発達科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科2012』 より