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神戸大学発達科学部 学生の声2013


<人間形成学科>

心に関する「なぜ」を探りながら,人や自分自身と向き合う。

池田 ゆきみ さん (心理発達論コース4年生)

心理発達論コースの講義では、様々な方向から人の心にアプローチすることができます。
なかでも「心理検査法」では,実際に検査を行い結果を考察し,人と違う自分を改めて知ることができます。また三回生から始まるゼミでは,仲間と好きなテーマで共同研究に取り組みます。当たり前に思っていたことに対して,新たな発見やわくわくすることがたくさんあるはずです。例えば,ポジティブな人もいれば,ネガティブな人もいる。なぜポジティブな人はポジティブなのか。ある事柄に対する心情や解釈,どう思うか,どう行動するかは人それぞれです。自分はどうしてそうなのか,人と違うのはなぜなのか。私たちのあらゆる行動基準や判断,そこに生じる感情は,どう育ってきたか,どう生きてきたか,など,その人の心の発達と密接に関わります。
心を探ることは,その人の人生を見つめ直すことでもあると思います。是非このコースで,色々な人やその考え方,そして多様な生き方に触れて下さい。


頭で考え身体で感じ
子どもを多面的に理解する

畑野 史帆 さん (子ども発達論コース4年生)

子ども発達論コースでは,教育という視点だけでなく子どもの心理発達,数理認識,運動発達,メディア環境,芸術などを学び,子どもを理解していくことにも重点を置いています。私自身,幼稚園教諭の免許取得を目指していますが,保育の方法を学ぶだけでなく,子どもの発達を多面的に学びたいと思い本コースを選びました。本コースでは,頭で考え,身体で感じ,子どもを理解していきます。講義形式の授業に加え,グループでの話し合いを重視したり子どもの玩具で遊んでみたりと子どもを理解するためには椅子に座っているだけではだめだということを実感します。
4年次に取り組む卒業研究では,本コースでの学びを活かしそれぞれが子どもを様々な角度からアプローチし研究していきます。研究テーマを見てもわかるよう,子どもをどの角度から深く研究していくかは実に様々です。ここに,本コースの多面的に子どもを学べるという最大の魅力が現れていると思います。


“教育”をキーワードに学びを広げてみませんか。
新たな視点に出会い,自分の可能性を広げる

高橋 敦子 さん (教育科学論コース4年生)

教育科学論コースに入り,“教育”は学校だけでは語れないということを感じました。一言で教育を学びたいといっても様々な分野があります。科学教育,教育方法学,教育の歴史,制度,行政など挙げていくときりがないほどですが,各々が“教育”を形成しています。
私自身今まで「教育は学校が舞台だ!」と考えていましたが,教育科学論コースで学ぶうちに,多様な視点を持つことができました。今まで知らなかったことに出会いコースの仲間と議論を交わす中で,もっと知りたい,もっと探究したいと思うようになりました。教育科学論コースでは豊富な知識と経験をお持ちの先生方が,私たちの知的探究をサポートして下さいます。また少人数でアットホームな雰囲気も魅力の一つです。
みなさんの知的好奇心を刺激するたくさんの問題と出会うことができ,興味関心のある問題を深めることができます。
“教育”をキーワードに学びを広げてみませんか。


教職だけを学んだ教師ではなく,いろんなことを学んだ教師に

竹内 悠希 さん (学校教育論コース3年生)

あなたはどんな先生になりたいと思いますか?
それぞれに夢はあると思いますが,そのためには教職だけではなく,様々なことを学ばなければならないでしょう。
学校教育論コースは,教員になるための必修科目が卒業に必要な単位になるため,その他に自分の興味のある授業を取ることが出来ます。つまり,その夢を実現することが出来るのです。
また,コースの行事のシンポジウムでは,自分たちでテーマを決め調べることで,深く学べるとともに,コースで協力し,みんなと仲良くなれます。みんなで話し合い,アドバイスし合うことで,新たな視点を得ることも出来ます。教師になる上では,仲間の協力は不可欠です。一人で出来ることには限界があり,みんなとやるからできることもたくさんあります。それは,教師になってからも大切なことであると思います。
あなたも大切な仲間と出会い,教職だけではなく様々なことを学んだ,あなたの目指す教師になりませんか?

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<人間行動学科>

新たな視点を与えてくれる学問

渡邊 日香里 さん (健康発達論コース4年生)

「健康とは何ですか。」と聞かれたとき,皆さんなら何を思い浮かべますか?「病気のないこと」と考える人もいるのではないでしょうか。しかし実際は,ただ病気をしていないことだけが健康をあらわすのではありません。世界保健機関の定義に「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態」とあるように,健康はさまざまな角度からとらえることができるものなのです。
この健康発達論コースではそういったさまざまな観点から健康を学ぶことができます。私はゼミで青少年の薬物乱用・喫煙・飲酒といった危険行動を防止するための教育プログラムを専攻しています。普段の生活に関係のある身近な話題であり,自分や周囲に重ねながら学ぶ事ができるためとてもおもしろいです。
また,健康発達論コースでは年に一度のコース合宿や月に一度の学習会があり,とてもアットホームな雰囲気の中で充実した大学生活を送ることができています。


あらゆる角度から人間の「行動」を探求する

大谷 梨紗 さん (行動発達論コース4年生)

人間は生まれてから死ぬまでさまざまな行動をします。これらの行動は無意識的なものもあれば,成長してきた過程で形成されてきたものもあります。このような多種にわたる人間の行動をあらゆる角度・分野から探求できるのが『行動発達論コース』です。このコースでは,生理学,実験心理学,社会学,スポーツプロモーション,バイオメカニクスなど多領域にわたる研究分野から人間の行動発達のメカニズムを学ぶことが出来ます。また,加齢に伴う身体活動の変化や認知機能についての研究も行っており,高齢者が増加している現在の日本には欠かせない学問分野も取り扱っています。このようにあらゆる領域を学ぶことで人間の行動発達の理論や方法をより深く学び,実践力を養うことが出来ます。多領域にわたる人間の行動発達に対して熱心に学ぶことのできる学生,人間の行動の未知の世界を自ら解明していきたいという情熱を持った学生をお待ちしております。


変化する時代の中で,「一歩先」をみすえる場所

佐々木 里菜 さん (身体行動論コース4年生)

近年,日本は超高齢社会に突入しました。人々の寿命が延びる中,その生活は本当に豊かになっているのでしょうか?人々の生活を豊かにし,社会における多様な問題をスポーツの立場からみる,それが私の専攻するスポーツ社会学です。この分野では,人々のライフステージにあったスポーツを提供し,それを行うことで体力増進や仲間との交流,楽しみ,といったことから「いきがい」をみつけ,QOL(生活の質)の向上へつながることを目指しています。ライフステージにあったスポーツとは,「子どもから大人までそれぞれの能力にあったスポーツを楽しむこと」であり,この継続が「生涯スポーツ」へつながります。
このように,スポーツを通じて学べることがこのコースの最も強い特色であり,また,多くの素敵な仲間と一緒にフィールドワークを通じて学べることも魅力だと思います。
スポーツが大好きでスポーツについて学びたい方,このコースで一緒に学びましょう!

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<人間表現学科>

興味ある分野を探し出し,とことん追究してゆく

西川 侑輝 さん (表現文化論コース4年生)

表現文化論コースでは,人間が築き上げてきた表現分野について,様々な角度から学び,その可能性を探求することができます。一口に「文化」と言っても,多種多様なものがあり,分野を限定することが困難かと思われます。しかし,だからこそ自分の興味ある分野を探し出し,とことん研究することに価値を見出すことができるのではないかと感じます。また,カリキュラムを受ける中で,自分が今までに関心の無かった分野にも目を向け,幅広い知識を身につけることができるのも,このコースの大きな魅力です。
私自身は,テレビや新聞といったマスメディアに関心があったので,「メディア論」を専攻しているゼミに入りました。ゼミでは,ただ自分が興味ある分野を学ぶだけではなく,統計論や文献研究を行い,今後,卒業論文で研究する分野をあらゆる方面から探求してゆく足掛かりを作っているところです。


「幅広い視野を持って芸術を学ぼう」

青木 優佳 さん (表現創造論コース4年生)

私は幼少期からヴァイオリンを学んでおり,芸術大学への進学を考えていましたが,この表現学科では幅広い視野をもって芸術を学べると知り,芸術大学とは違った魅力のあるこの学科を志望しました。表現学科のユニークな点は,他ジャンルの芸術に触れる機会を通じて,自身の専門分野においても表現の幅を広げられるところです。私は,今まで技術にとらわれ価値観が狭くなっていましたが,この学科で学ぶことで,表現には様々なアプローチがあり,感じたことを素直に伝えることの重要性に気づきました。 私が所属する表現創造論コースは,特に実技に重点を置いています。このコースでは必修授業として「表現創造論演習」があり,音楽と美術と身体表現を融合させた舞台を白紙の状態から自分たちで創り上げていきます。様々な価値観を持つ仲間と共に1つのものを創り上げていく上で多くの葛藤がありますが,やり遂げた後の達成感は何物にも代え難いものです。


自らの感性を豊かにし,人々に伝えるということ。

山田 祥子 さん (臨床・感性表現論コース4年生)

「人に感動してもらいたい」と漠然と考えていた私は,感性心理学に興味を持っていました。感性心理学を学ぶことで,芸術作品を鑑賞したときに人々に生じる感情の変化を捉えることができたらと思っています。 卒業論文のテーマは「基本感情から見た感動させるストーリーの構成について」です。人が涙する作品を私も手掛けたいという気持ちがあり,その感動することのメカニズムを明確にしたいと思っています。研究方法については試行錯誤を繰り返していますが,興味のあることに打ち込むことができ,毎日がとても充実しています。
臨床感性表現論コースでは,臨床舞踊や芸術療法なども学ぶことができます。時間と空間を共有し,さらに同じ芸術作品を創作し享受することで,人々の間に大きな力が生まれると実感しています。
表現学科では芸術に貪欲に浸ることができます。毎日個性的な友人や教授に囲まれ,刺激的な学生生活を送ることができています。

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<人間環境学科>

科学と人の魅力がギュッ!とつまったG棟で

柴山 恵美 さん (自然環境論コース4年生)

自然環境論コースならではの魅力は,幅広く学べる選択肢の多さだと思います。
3回生までは物理・化学・ 生物・地学を幅広く学び,4回生で所属する研究室も4分野それぞれにつき複数の選択肢があります。私自身,入学時の文系から理転 してこのコースに入り,さらに,はじめは生物系志望でしたが現在の時間割では物理科目がほとんどです。私の「あれやりたい!」を コースはつねに応援してくれます。大学に行くなら何かひとつじゃ物足りない。いろんなことをたくさん知りたい!自然環境論コース はそんな知的空腹を満たしてくれる場所です。同回生だけでなく,先輩や先生方ともフランクに話せる環境も,自由な学びを後押しし てくれていると思います。自然のシンボル「G棟」には,そんな人と科学の魅力がつまっています。他の理系学部とは一味違うこの「自然」で,「G棟」で,たくさんの選択肢に目を向けながら 広い視野を手に入れてみませんか?


自由な環境で
自分の興味あることをめいっぱい!

森口 未恵 さん (数理情報環境論コース4年生)

私は高校生の時,将来自分が何になりたいのかはっきり定まっておらず,ただ漠然と好きな数学の勉強を続けたいと思っていました。そこで出会ったのが数理情報環境論コース(以下,《数理》)です。理学部数学科とは違い,《数理》は必修科目が少なく,授業の多くを自分で選べます。なので,自分の興味ある授業を受けることができ,多様な分野に挑戦することができます。将来自分の進む道を限定しないこの特色に惹かれこの学部を選びました。
人間環境学科には,文系受験,理系受験の両方で入学できます。《数理》の中には理転をした人もおり,数学Ⅲ+Cを勉強していない人もした人と同様のカリキュラムで学んでいます。理転をした人たちは予習復習を欠かさず足りない部分を補う努力をし,また,理転をした人たちの数学に対する意欲の高さに刺激を受ける,互いを高めあえる環境で勉強をすることができます。
あなたにとっての《数理》の魅力を探しに来てください!


文系理系を超えた視点で学びを実践したい,好奇心旺盛な皆さんへ

荒木 緑 さん (生活環境論コース4年生)

「この服は動きにくいなぁ」
「この食品添加物は大丈夫かな?」
「この空間が落ち着かないのはなぜ?」
日常生活を通して浮かんでくる疑問や問題は,意識してみるとたくさんあります。それを解決するには,暮らす人や環境によって全く違う色々な生活を「知る」こと,そして実際に解決策を「やってみる」ことが必要です。
生活環境論コースでは,これを文系・理系の境なく,色々な視点から実践できるのです。たとえば,理論を講義で聴くことから,アンケート調査,フィールドワーク,化学実験,工学実験,農園実習,調理実習まで,実践的な授業がたくさんあります。しかも,他コースでは2年次から文理の系統がほぼ決まっているのに対し,生活環境論コースは3年次にゼミでの活動が始まるまで,文理の枠を超えて日常生活の問題に直接関わる問題を見つめ,研究することができます。
常に広い視野をもって,身近な問題の解決を実践したい・・・。生活環境論コースはそんな人のためのコースです。


☓◯◯◯→
世界の中のオンリーワン!

吉田 勲雄 さん (社会環境論コース4年生)

社会環境論コースの魅力はまず何といっても「何でもできる!」ということです。僕はゼミで労働研究をしておりますが,その内容は経済学に近く,発達科学部にいながら経済学を深く学ぶことができます。教授の数に対して学生の数が少ないため,質問の飛び交う有意義で密度の濃い学びができます。このコースは学びの幅が非常に広いため,今は具体的な目標がなくてもいずれは自分が関心を持つものを必ず見つけられます。
僕はラクロス部に所属しており,練習が朝早くからあり学問との両立は大変ですが,教授や友人の助けもあり,文武両道,毎日を充実して過ごせています。また試合の応援に来てくれるなど素晴らしい友人たちに囲まれています。その期待に応えようと現在はU22日本代表候補となり選考会に臨んでいます。発達科学部は部活をしている人の味方でもあります。
ぜひ,このコースで自分の道を切り拓き,世界の中のオンリーワンを目指してみてください。

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<発達支援論コース>

違った仲間,それぞれのフィールド,何を見つけますか?

光岡 千穂 さん (発達支援論コース4年生)

発達支援論コースに所属する学生の興味は,教育,労働,子育て,ジェンダーなど一見するとばらばらです。また,ボランティアやイベントの企画,部活動,学童保育など活動している場も異なります。そのため,友人から刺激を受けることも多く,「こんな人もいる,こんな考え方もある」という発見もたくさんあります。私自身は,支援論コースに入ってから,「のびやかスペースあーち」で行われる博物館の企画や学童保育に参加するようになりました。どちらも今まで加わることがなかったフィールドで,その場にいるからこその気づきを得ることができ,とても学びの多い毎日です。このように個性的で活動的な友人たちがいること,フィールドに飛び込む機会があることに魅力を感じています。先生方もユニークで学生のやりたいことをじっくりと聞いてくれます。ゼミに限らず,普段からコース全体で指導していただく機会があることも特徴だと思います。

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<ESDサブコース>

とりあえずやってみる。
おもしろいものが見えてくる。

山尾 すみれ さん (人間環境学科生活環境論コース)

「ESDってどんなイメージ?」と聞かれたことがあります。私の答えは「いろんな人がいろんな方向を向いていて,だけど同じ方向に進んでいる感じ。」これはきっとESDサブコースがサブコースであるが故の魅力です。ESDに参加する人達は,教授にしても学生にしても,それぞれの専門分野を持っています。だからこそ,ひとつの問題に対峙した時に,いろいろな視点から意見を出し合うことができるのです。
また,1回生のときからフィールドワークやプレゼンテーションをする機会に恵まれることも魅力のひとつだと思います。私はESD基礎(1回生対象)の授業で,新開地の喫茶店をまわって店長さんや従業員の方に話を聞く体験をしました。教養や語学が多い1回生の授業の中ではダントツで印象に残っています。
人と話すことや行動することが好きな人,ちょっと変わったことをやってみたい人は,ESDに足を突っ込んでみると,大学生活がもっと楽しくなるかもしれません。

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案内パンフレット 『神戸大学発達科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科2014』 より