「海外フィールドワークで現実を直視し問題の本質に迫る」
2011年春,教職員と学生の総勢17名が,バングラデシュで約2週間にわたり,ストリートチルドレン支援現場への訪問,フェアートレード事業主との交流,農村探訪,現地高校生との道づくり活動,ハンセン病療養所訪問,まち探索ワークショップ,大使館訪問などの活動を行いました。あらかじめ十分な学習を行っていたものの,どの活動においても頭はまるで嵐(ストーム),混乱の極みとなることもしばしばありました。毎晩,全員で当日の活動に関する振り返り会を行うも,これまで固めてきた自分の考え方や観点が崩れ,かえって「わからない」が増幅するという繰り返しでした。しかし,実際に現場で見聞きしたものが現実なのです。
このように,持続可能な開発のための教育に取り組むには,学外のフィールドに出かけ現場を知ることが重要です。現実を直視しフィールドに存在する問題の本質にふれ,改めて自分のすべき方向を探るこのプロセスにこそ,問題解決への道標が存在します。