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アメリカ,シラキュースにおいてインクルーシブ教育に関するスタディ・ツアーを実施しました

2016年2月3日から2月11日にかけて,アメリカ,ニューヨーク州のシラキュース(Syracuse)にてスタディ・ツアーを実施しました。大学院生5名,学部生3名,日本学術振興会特別研究員1名の計9名が参加しました。津田英二教授が,渡航までのコーディネートおよび渡航中の引率を行い,シラキュース大学(Syracuse University)にて在外研究を行っている赤木和重准教授が,現地でコーディネートを行いました。

本ツアーの目的は,インクルーシブ教育で有名なシラキュース地区において,インクルーシブ教育の実際を学ぶと同時に,日本のインクルーシブ教育を改めて考えることでした。大きくわけて,3つの活動を行いました。

1つ目の活動として,シラキュース大学のDisability Cultural Centerなど,いくつかの施設を訪問し,インクルーシブの最先端について学びました。また,同時に日本の授業研究に関心のあるSharon Dotger准教授のゼミに参加させてもらい,学生は,理科の教科書に注目して日米の違いを発表し,議論を行いました。多くの学生が英語で議論ができる驚きと喜びを感じたようです。

2つ目の活動として,インクルーシブ教育を進めている公立幼稚園,私立幼稚園,私立小学校を見学しました。また,私立小学校(New School)では,学生たちが,実際に子どもたちに授業をする機会を設けていただきました。写真にあるように「メンコ」や,凧つくり,福笑い,とんとん相撲などを教え,子どもとともに遊びました。言葉を通じること,言葉が通じなくても気持ちが通じあうことの大事さを学びました。

3つ目の活動として,シラキュースに長く住んでいる日本人の教師(TA)の方,および,シラキュースで子育てをされている親御さんからお話を伺いました。現地の実情を日本語で聞くことで,より理解が深まりました。

本ツアーを通して,参加者一同,日本で進められているインクルーシブ教育との違いに驚き,あらためて「障害のある子どもと障害のない子どもが共に学ぶこと」について考える機会になりました。このツアーをサポートしてくださった,シャロン先生をはじめとする多くの方々に改めて感謝いたします。

なお,私たちの訪問の様子は,シラキュース大学のニュースでも紹介されています(http://news.syr.edu/school-of-education-hosts-student-group-from-japans-kobe-university-14321/)。ご参照ください。

関連リンク


授業風景(2016年2月9日撮影)

シラキュース大学にて(2016年2月4日撮影)