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実習観察園:畑仕事(トマト)
トマト(学名: Lycopersicum esculentum,英名: tomato,ナス科)
1. 畑の準備 |
畑はトマトやナスを作ったことのない場所を選びます(連作障害回避のため)。植え付け14日~20日前に1m2あたり堆肥2kg,石灰質肥料150g,緩効性肥料100g,リン酸肥料50g,を全面に施し,土と混ぜておきます。畝幅は1.2mで1条植えとします。植え付けまでに乾燥状態が続くようであれば軽く水をやって,肥料をなじませておきます。
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2. 植え付 |
植え付け適期は1段花房の最初の花が咲き始めるころです。株間は40cmとし,浅植えにします。2段以降の花房は1段花房とはほぼ同じ方向に出るので植え付け時に同一方向に揃えておきます。植え付け後の水やりはたっぷりとやりましょう。
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3. 圃整枝・誘引 |
基本的には1本仕立てに仕立てます。腋芽を取り遅れると主枝の伸びが悪くなり,腋芽あとも傷口が病気の原因となるのでこまめにつみ取ります。作業は晴れた日の午前中に行うのが理想的です。誘引は茎に余裕をもたせて,紐などで軽く行います。草丈が高く誘引しきれなかったら,最上段花房の上の葉を2枚ほど残して摘心します。 |
4. 追肥・摘果 |
各段位の果実がピンポン玉大になるごとに化成肥料を1m2あたり30gずつ施します。液肥の場合はまた1つの花房に多くの実がついてしまった時は,大きくならないうちに4~5個の実を残して摘果します。 |
5. 追病害虫防除 |
梅雨時期には,灰色カビ病や疫病が発生しやすいので雨あとに予防剤を散布しておきます。また高温時に一気に株を萎れさせてしまうのは青枯病です。この病気は土壌中に残る病気ですのでこの病気が発生した場合,翌年はナス科植物の作付けを見合わせます。抵抗性の接ぎ木苗を利用する方法もありますが,完全には防ぐことはできません。害虫ではヨトウムシやアブラムシが発生します。発見次第殺虫剤を散布しましょう。 |