ホットな感性をクールに見つめ,アートとの新しい出会いを求め続ける
野見山 鮎美 さん(臨床・感性表現論コース4年生)
私がこの学科を志望したのは,ヒトの感性とアートの関係に対する興味からでした。さまざまなアートに触れたときの感じ方は多様ですが,その経験の蓄積のなかで,人間の表現にかかわる感性や可能性は,とどまることなく変化するのだと思います。
私が,本コースでとくによかったと思えるのは,コンテンポラリーダンスや即興演奏など,高校時代までにはあまり身近でなかったジャンルの芸術に出会えたことです。それは,私のアートへの向き合い方や作品づくりに,思いもよらない方向から刺激を与え,アートを通してヒトの感性の素晴らしさを教えてくれました。本コースの先生方には現役のアーティストもいらっしゃいますし,学生の多くも学内外で多様なアート活動に関わっています。そうしたアートとの出会いのチャンスがある一方で,人間とアートを客観的に見るクールなスタンスも求められる。このユニークな学科での出会いは,かけがえのない私の感性の一部だと思っています。
案内パンフレット『神戸大学発達科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科2013』 より