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生活環境論コース(生活環境論教育研究分野) 大学院生の声2012

実験研究を軸に学際的視点で問題解決を図る食環境学

山本 寛子 さん(前期課程2年生)

 私は人間の生活要素として不可欠な“食”に対して,“環境”という観点からアプローチしています。具体的には茶園の過剰施肥による地下水汚染問題に取り組み,施肥量の削減が土壌溶液の組成や茶の品質に及ぼす影響を分析化学の手法により明らかにします。試行錯誤を重ねて有効なデータを得た時には,研究成果というだけでなく,社会貢献にも繋がるのではという喜びを感じます。
 様々な分野の研究者が集まり,既存の学問領域にとらわれない本研究科では多面的に物事をとらえることの重要性に気付かされます。この食環境学研究室では主に実験により解決を目指していますが,様々な視点から研究の意義や位置づけを見つめ直す機会に恵まれています。
 修了生の進路は多岐にわたります。研究仲間は自分が何をしたいか,何を目指すのかに真摯に向き合い,高い目的意識を持って研究生活を送っていて,その姿が私には刺激となっています。


案内パンフレット『神戸大学発達科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科2013』 より