芸術家と科学者の顔を使いこなす
吉見 紫彩 さん(臨床・感性表現論コース4年生)
私たちのコースの魅力は,自分の新たな一面を見つけることができるところです。私は人間表現学科へは美術受験で入学したのですが,大学では美術といっても,絵画からワークショップ,デザイン史,感性心理学まで,音楽もピアノから,合唱,文化論まで,ダンスも実技から舞踊論まで,といったように本当に幅広く,授業は毎日が新しい発見の日々で飽きることがありません。自分の教養を深めると同時に,新たに手を伸ばしたい「何か」を発見できます。私は元々は美術専攻でしたが,現在の研究テーマは「音象徴」という,ある音に特定のイメージが伴う現象の研究で,音声学と心理学をまたいだものです。コースの授業を受ける中で,「音」と「感性心理学」に興味が湧き,「名前はその人の性格に影響を及ぼすのではないだろうか」と思ったのがきっかけでした。もちろん美術活動も続けています。誰もが芸術家と科学者の顔を持つこのコースに飛び込んでみませんか?
案内パンフレット『神戸大学発達科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科2012』 より