まだ手の付けられていないテーマに取り組む,やりがいと面白み
植田 有佳 さん(前期課程2年生)
アメリカのファッションブランドであり,日本でも人気のあるラルフ・ローレンをご存知の方は多いのではないでしょうか。私は現在,このブランドのアメリカにおける成立と展開について,ファッション文化論の視点から研究しています。「トラディッショナル」なイメージを一貫して消費者に訴求することで,企業として大きな成功を収めたラルフ・ローレンですが,ファッション史においては必ずしも注目されてきたわけではありません。そこで,今まで明らかにされていない事実を自分の手で少しずつ解明し,文化研究として展開させることがこの研究の目的です。調査・研究には時間と根気が必要ですが,その進捗には大きなやりがいを感じています。
本コースには,ファッション文化論のほかにもさまざまな表現文化分野の先生方がおられるため,自分の研究テーマについて意外な視座を得られることがよくあります。また,少人数のゼミと丁寧な指導も,このコースの大きな魅力です。
案内パンフレット『神戸大学発達科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科2013』 より