知らないところで,知らない世界に触れる喜びを感じる
汪 鋭 さん(前期課程2年生)
私は中国の大学で主に日本語を学び,もっと日本を身近に理解しようと思い,留学しました。表現文化論コースには,中国の近現代における視覚・物質文化に関する研究を指導していただくにふさわしい先生がいらっしゃるので,ぜひここで留学生活を送りたいと思いました。いま私は,表現文化論コースのデザイン史の研究室に所属し,中国の画報『良友』(1926-45 年)の広告に見られる女たちについて研究をしています。ここでの指導を通じて,自主的に勉強に取り組むことの大切さを知りましたし,修士論文において自分が何をやるべきかがはっきりとわかってきたところです。新しい研究上の観点に立ち,これまでよく知らなかったところ(日本)で,知らない世界(自分の国の歴史や文化)に触れる喜びを,いま強く感じています。
案内パンフレット『神戸大学発達科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科2012』 より