開催について
- 題目
- ビジュアルプログラミングと教育 -学ぶことを学ぶために
- 講師
- 阿部 和広(津田塾大学等非常勤講師)
- 会場
- 発達科学部 A423 (A棟4階)
- 日時
- 2012年9月13日(木)17:00~18:30
報告
本講演では,Squeak・Scratchの使い方や教育への活用について,各自が実際に使用しながら解説がなされた。
1)Squeak,Scratchの使い方
使い方の説明を受けながら,正三角形や正五角形,そして分度器やコンパスでは作図不可能な正七角形を描いた。 またプログラムを組み合わせ,簡単なゲームを作成した。
2)教育への活用
Scratchを利用するにあたり,子ども達の興味をどのように学習に誘導するのか,学習内容をScratch上 でどのように設定するのか,この事が大切であることの説明を受けた。阿部先生が実際に行った,小学生へのScratch活用の動画を鑑賞した。
セミナーの考察
本講演では,主にScratchの 使い方や教育への活用の可能性について学ぶことができた。Squeak・Scratchではプログラミングの知識を必要とせず,視覚的にわかりやすいプログラミングができるため,使い方を教われば 誰にでもプログラムを組むことができる。したがって小学生でも使いこなすことが可能で,楽しく遊びながらプログラムの学習をすることがで きる。子どもは興味をもったものには必死に取り組み,教師や親が押し付けたものには取り組みにくいため,どのような課題をどのような形で 提供するかが大切である。またプログラムの学習に限らず,算数・数学などの科目についての活用も可能であり,教師の活用能力次第で無限の 可能性があると考えられる。授業に活用するにあたっては,単元やクラスの状態を考慮して効果的な学習を提供できるように,教師が使いどこ ろを吟味する必要がある。(人間環境学専攻 M1 辻野 友貴)