多様な視点からの探究と多様な仲間との出会い
可児 みづき さん(前期課程2年生)
教育科学論コースでは,教育を方法論からの視点だけでなく,社会的な営みとしてとらえています。教育における制度,思想,歴史,地理的な観点など,さまざまな社会的視点を用いるため,他の学問分野との親和性も高く,学際的なテーマに富んでいます。そのようななかで,私自身は,学部在籍時より教師教育をテーマとし,その追究に取り組んでいます。講義や演習,また日々の大学院生活を通して,自分の感性と思考方法を鍛えつつ,深みへと向かっています。コースの構成メンバーに関しては,発達科学部から進学した学生はもちろん,異なる学部出身の学生や,留学生や社会人の学生も多く在籍しています。その点で,学校や教育を今一度つき放して見たり,また日本という枠組みを超えて教育という営みを議論することができる人材と機会に恵まれています。何よりコース内の仲の良さが大学院生活を楽しくし,私だけでなく,院生全員の励みになっています。
案内パンフレット『神戸大学発達科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科2010』 より