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第3回 タウンミーティング開催報告

平成25年8月4日(日),神戸大学発達科学部にて第3回タウンミーティングが開催されました。昨年の6~7月にかけて行われたアンケート調査の結果と,これまで開催された2回のタウンミーティングから明らかになった地域の課題をもとに,神戸大学の教員,行政,そして住民の皆さんで「地域における人と人とのつながり」について考えました。当日は40名近い鶴甲地区在住の方々にご参加いただきました。

神戸大学医学部保健学科の野田和惠准教授からは,先生ご自身の調査研究で明らかになった地域で暮らす高齢者の困りごとと,それを解決するために「街の電気屋さん」が大きな役割を果たしているということを紹介されました。続いて,神戸市灘区社会福祉協議会の毛利憲史さんと河野潔さんから,愛知県津島市神守町のお寺を中心とした住民たちのまちづくり実践の例が紹介されました。最後に,神戸大学発達科学部の松岡広路教授から,東日本大震災の被災地におけるまちづくりの様子について話題提供がありました。先生は,震災後,神戸大学の学生と共に岩手県大船渡市赤崎町で住民の方と一緒にまちづくりを行っておられています。その過程でまちづくりについて学んだことについてお話しされました。先生方の話題提供の後,住民の方々と意見交換を行いました。

意見交換の間に,「ポストにチラシがいっぱい入っていて,夜も電気がついていない家を見つけた時,どのようにすればよいのか」という相談が寄せられました。この相談に対し,社会福祉協議会の方から,「このような家を見つけたら区役所,社会福祉協議会,民生委員,あんしんすこやかセンターに連絡をしてください」との情報が寄せられました。地域の中で安心・安全に暮らせるために自分たちがどうすればよいのかを積極的に考えておられる住民の方が多いことにあらためて気づきました。地域住民の一人として,本プロジェクトに何ができるのかを今後も探っていきたいと思います。