2015年10月12日(月・祝),神戸大学発達科学部にて防災避難訓練とタウンミーティングが開催されました。この防災避難訓練は,昨年,発達科学部の体育館が災害発生時における避難所として指定されたことに伴い,地域の防災意識を高める目的で毎年実施されています。12日12時半過ぎに鶴甲地区の青色パトロールが広報を開始し,住民の方は各自で発達体育館前に集合しました。小さなお子さんを連れたご夫婦から年配の方まで,約100名方が体育館に到着され,避難所となっている体育館の場所を確認しました。その後,タウンミーティングが行われる大会議室へ移動しました。
タウンミーティングでは,最初に「ひまわりおじさん」の愛称で親しまれている荒井勣(いさお)さんによる防災腹話術が披露されました。避難所での簡単なトイレの作り方などを話題にした荒井さんと人形によるユーモアたっぷりの掛け合いに,会場からは時折笑いが起こっていました。次いで,神戸大学都市安全研究センター長の北後明彦先生に「鶴甲での避難所開設・運営の課題」というテーマで講演をしていただきました。必要時に何時でも受け入れ可能な避難所設置のための体制作りの重要性に触れ,避難所はもっと居心地が良くて使いやすいものにならなくてはならない,と話されました。
講演後には質疑応答と意見交換会が行われました。ここ数年間,日本各地で深刻な自然災害が多く起きていることもあり,参加者の防災に対する関心はとても高く,活発に質問や意見が出されました。「避難所としての発達科学部の体育館には何が用意されているのか」,「いざ避難することになったら何を持っていけばいいのか」といった質問や,「避難所開設については地域住民と大学との協同も大切だと思う」といった意見が出されました。このタウンミーティングには,約60名の方が参加されました。