「一人ひとりを見るということ」
山﨑 美鈴 さん(前期課程2年生)
私は「親になる」ことに関心を持っています。どんな体験をきっかけに,周囲との関係の中で,どのように意識されていくのか…。人それぞれ,その人だけの体験であるが故に,一人ひとりを深くみていくことの重要性と新鮮さを感じています。子育て援助を中心とした臨床心理学的援助を目指して本研究科に進学しましたが,病院,学校等幅広いフィールドでの実習や授業を通して,よりその人に寄り添った援助の在り方とは何か,日々考えさせられます。海外の研究者や他領域との交流も活発であり,国際シンポジウムやセミナーで話し合いや実践から知識を吸収し,新しい視点に拓かれていくのはとても楽しく刺激になります。「親になる」ことの発達や周りの関係を研究しながら,実践の場でその気持ちを受け止め,一緒に進んでいくための研鑽を積む。専門のみにとらわれない広い視野で研究と実践を繋げていけることに,やりがいと向上心を感じています。
案内パンフレット『神戸大学発達科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科2014』 より