連続講座2017「秋の園芸教室」を2017年9月から12月にかけて開催しました(9月23日,10月14日,11月25日,12月16日の合計4回)。人間発達環境学研究科の実習観察園で,専門家の指導を受けながら自分たちで野菜や花を育てるというこの講座は,毎回とても好評をいただいています。今回も10代から80代まで延べ96名の地域住民の方が参加されました。
初回は3~4名のグループに分かれて畑の土作りから種まきを行いました。この園芸教室では有機栽培で野菜を育てるため,最初の土作りがとても大切です。講師の近江戸伸子教授や市橋秀樹名誉教授の説明を聞きながら,3種類の肥料を混ぜて鍬を使って丁寧に畝立てをした後,野菜の種を蒔きました。種を蒔く時の深さや間隔について講師からアドバイスを受けながら,グループ内で相談しながら育てたい野菜の種を蒔きました。また,グループ毎の畑とは別のスペースに,ジャガイモの種イモを植えました。このジャガイモは第4回目に収獲する予定でしたが,今回は季節外れの台風の影響を受けて,残念ながら収穫までには至りませんでした。
2回目以降は,自分たちの畑の手入れや育った野菜の収獲をした後は,観察園内の別の畑でサツマイモ掘りをしたり,春に楽しめるようにチューリップの球根を植えたり,大学の正門前のスペースに観賞用の葉牡丹を植えたり,観察園の中にあるゆずやミカンの収穫をしたりなど,季節のうつろいを感じながらその時々に楽しめることを経験しました。
終了後に行ったアンケートによりますと,ほとんどの参加者の方が「園芸教室に参加して園芸への興味が増した」,「楽しかった」と回答されました。また,「自分たちが育てたものを口にすることができて嬉しい」,「植物の成長を楽しめたことが気持の若返りにつながった」という感想や,「初対面の人とでも楽しく作業することができた」,「知人が増えた」という感想をいただきました。
「鶴甲いきいきまちづくりプロジェクト」は,このようなイベントを通して参加者同士が交流することで,地域住民同士のネットワークが作られることを目的としています。今後も引き続き様々なイベントを企画・実施していくことで,地域のネットワークづくりのお手伝いをしていきます。