平成27年2月21日(土)に第15回アカデミックサロン「鶴甲体操お披露目会」を開催しました。
まず,人間発達環境学研究科の平川和文教授によって,昨年8月開催の第13回アカデミックサロンにて提案された,鶴甲地区の地形を活かした「鶴甲ウォーキングマップ」の完成版についての解説がなされ,続いて鶴甲体操の内容が紹介されました。
鶴甲体操とは,日常生活のなかでの健康づくりを目的とした,鶴甲地区の3世代の住民を対象に考案されたホームフィットネスプログラム「鶴甲健幸わくわく運動」の愛称です。
この体操は,「はつらつコース(ジョギング形態)」「いきいきコース(ウォーキング形態)」「らくらくコース(チェアエクササイズ形態)」の3つの強度に分けられ,各コースとも,ストレッチ運動,有酸素運動,下肢・体幹強化運動の3つの運動を約5分間ずつ行うという内容で構成されています。厚生労働省が発表した「健康づくりのための身体活動基準2013」に基づいた運動効果が期待され,かつ家庭でもできる場所を選ばない運動であるといった特徴があります。
次に,本プログラムを実際に考案したNPO法人1億人元気運動協会の竹尾吉枝さんと仲宗根涼子さんによる実技指導が行われました。運動の基本となる正しい椅子座位姿勢を学び,次いで椅子座位姿勢で行う「らくらくコース」をお二人の指導のもとに体験しました。らくらくコースという名称ですが,運動姿勢や筋肉の動きに気をつけながら行うと決してラクラクではなく,結構な運動になります。プログラムでは,これらの動きを無理のない流れとともに音楽に合わせて行うことで,楽しみながら運動できるような仕組みになっています。
この日は,立春を過ぎたとは言えまだ冬の寒さを感じる天候でしたが,約40名の参加がありました。小学生のお孫さんと祖父母,70代の母親とその娘さん,70代のご夫婦など,7歳から89歳まで,鶴甲体操のテーマである3世代の住民の方が参加されました。この鶴甲体操は,DVDを制作して鶴甲地域の住民の方に配布する予定です。