2016年10月16日(日)に「みんなで楽しもう!大学でひと味ちがうお月見会」を開催しました。このお月見会は一昨年度から行っており,今回で3回目となる人気の企画です。今年も神戸大学サイエンスショップと学生天文ボランティア「アストロノミア」,そして鶴甲いきいきまちづくりプロジェクトの共同企画として行われました。今年は9月ではなく10月の満月の夜を選んで行いました。事前に申し込みをした6歳から80代までの47名の地域住民の方が参加されました。
プログラムの内容は,大学が企画するお月見らしく,天体望遠鏡による月の観望と宇宙物理学の研究者による月のお話しの2本立てです。月のお話は,神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授で神戸大学サイエンスショップ副室長の伊藤真之先生にしていただきました。今回は小さなお子さんたちのために,伊藤先生の前にビニールシートを敷き,一番前でお話しを楽しめるような工夫をしました。
アポロ計画から始まり,最近再び注目が集まっている月探査と色々な月探査機の紹介や,月を見てより楽しめるように,月の地形の特徴や月の誕生についての科学的理解についてお話しをしていただきました。ところどころで月にまつわるクイズを出したり,月が出来上がるまでの動画を流したりしながら,誰にでもわかりやすくお話しをしていただきました。予定では,お話しのあとに3階のテラスで口径20cmの望遠鏡を含む2台の天体望遠鏡を用いた観月を行うことになっていましたが,この日はあいにくの曇り空で月の月の姿を見ることはかないませんでした。お天気に左右されるところもお月見のだいご味といえるかもしれません。参加者の方からは,「来年のお月見に期待するよ」などの感想をいただきました。